
ワケもなく
ダイナマイトロックどうも。 ギャグ漫画ゲリラ・
中川ホメオパシーの梅宮辰夫担当、ブロッケンです。
北乃きい&
勝地涼主演の映画『
幸福な食卓』を観ました。
中原佐和子(
北乃きい)は中学三年生。 母親(
石田ゆり子)は家を出て暮らし、秀才の兄
(
平岡祐太)は進学を諦めて農業を始めた。 そしてある朝の食卓で、父親(
羽場祐一)が
父親をやめると宣言する。 徐々に薄らいでゆく家族の絆に悩み、戸惑う佐和子。
新学期早々、佐和子のクラスに、転校生の大浦勉学(
勝地涼)がやって来る。 屈託の
ない勉学に少しずつ惹かれていく佐和子。 そして2人はそろって同じ高校を受験する事を
決意する…というあらすじ。
この映画の主題歌が、
Mr.Childrenの『
くるみ』なんですけど、 しみじみイイ曲ですよね。
で、この曲の一節に『どこかで掛け違えてきて 気が付けば一つ余ったボタン 同じように
して誰かが持て余したボタンホールに 出会う事で意味が出来たならいい』というラインが
あるんですけど、これってそのままこの映画の主題とイコールなんじゃないかな、と。
父親の自殺未遂、そして母親の別居と、少しづつ掛け違っていく家族のボタン。 それに
伴い、佐和子の心のボタンも少しずつちぐはぐになって行き、1つ、2つとボタンホールを
持て余していきます。 そんな折、目の前に現れた勉学は、佐和子にとって自らの心の
空白を埋めてくれる『ボタン』だったのでしょう。
…そんなかけがえのない『ボタン』も、ある日、何の前ぶれもなくこの世から永久に失われて
しまいます。 超不条理。 『
くるみ』の歌詞になぞらえて言うなれば、『希望の数だけ失望は
増える』状態ですか。 仮にボクが劇中の
北乃きいと同じメに遭ったら多分…っつうか絶対に
ココロが折れちゃうと思います。 ポキーンっつって。 で、そのまま廃人ね。
しかし、『希望の数だけ失望は増える』の後に『それでも明日に胸は震える』と続くように、
沈みゆくばかりではないのが人生の常。 打ちひしがれた佐和子を守るため、再び家族が
しっかりと向き合い、本来の絆を取り戻していこうとする姿に、一抹の救いが残されています。
余談ですが、『
幸福な食卓』で使用されている『
くるみ』は、わざわざこの作品の為に編曲
し直されたヴァージョンなんですけど、正直言ってボク、原曲の方が断然好きですね。
櫻井氏のたたみかける様なヴォーカルと、ピアノ主体のアコースティックなアレンジが微妙に
噛み合ってないというか、ちぐはぐに感じるんです。 どうせなら原曲のままイッて欲しかった。
もう1コ余談なんスけど、大浦勉学役の
勝地涼ね。 彼の顔って、
風見しんごに超似てると
思うんですけど、いかがでしょう?などとワケの分からない問いかけをしつつ、今日の笑点、
この辺でお開きです。 山田君! 楽太郎さんの座布団、全部持ってって頂戴!
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画
- 2009/10/24(土) 12:21:36|
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