中川ホメオパシー 

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草剛 加瀬亮 黒川芽以 / 山のあなた ~徳市の恋~

しわざ
ワケもなく矢追純一


押忍。 ギャグ漫画ゲリラ・中川ホメオパシーのやくしまるえつこ担当、ブロッケンです。

石井克人監督の映画『山のあなた ~徳市の恋~』を観ました。

山あいの温泉場を舞台に、盲目の按摩師・徳市(草剛)の淡い恋心を描いた本
作は、清水宏監督が1938年に公開した映画『按摩と女』を、『鮫肌男と桃尻女
や『PARTY7』で知られる石井克人監督がリメイクしたもの。 『按摩と女』を観た
事がない為、オリジナルと比較して論じる事は出来ませんが、清涼感溢れる素晴
らしい作品だったと思います。 とは言え、石井克人監督の持ち味である、ブッ飛
んだギャグ・センスやモダンな映像感覚がたまらなく好き!という旧来のファンに
とっては、少々もの足りなさが残る内容であった事も事実。 ともあれ、前作『茶の
』を境に、石井監督の関心が“和テイスト”な方向へと傾きつつある事は確かで、
これは実に興味深い変化であると言えましょう。

まず何と言っても草剛演じる徳市のコミカルかつ飄々とした振る舞いに、思わ
ずニヤリとさせられます。 目あき(目が見える人間)の旅行者を後ろから追い抜
くのが密かな楽しみという徳市の姿からは、重いハンデを背負いながら生きると
いった悲壮さは微塵も感じられず、むしろその状況をどこか楽しんでいる様にす
ら見えて来るから不思議です。

徳市の相棒で、やはり盲目の按摩師である福市(加瀬亮)も、とぼけた味わいを
醸し出しておりました。 女学生(野村佑香ほか)に取り囲まれて、困ったように
身をよじる場面なんかは、非常に“加瀬亮らしい”一幕でしたね。 そう言えば映
画『69 sixty nine』で、妻夫木聡の口車に乗せられてバター犬(股間にバタ
ーを塗布して、犬に舐めさせる行為)の実験台になる場面も、非常に加瀬亮らし
かったなあ。 つうか“加瀬亮らしさ”って何なのよっつうハナシなんですけど、な
んとなくニュアンスで察知して下さいとだけ言っておきます。 フフフ。

徳市らが出入りしている温泉宿・鯨屋の女中役として、さりげなく黒川芽以が出
演してるんですけど、あまりに落ち着き払った雰囲気ゆえ、しばらくは黒川芽以
だと気づかなかったほどでした。 彼女も演じる役によって、ガラッと雰囲気の変
わる女優ですが、個人的には『問題のない私たち』で見せた様な、サドっ気全開
の女子高生みたいな役柄が、彼女に一番マッチしていると思います。 そんなサ
ドモード全開の黒川芽以が、加瀬亮をいじめにいじめ抜くみたいな映画がもし
仮にあったとしたら、もう絶対に大ヒット間違いナシだと思うんだけどなあ。 黒川
芽以
の執拗ないじめ攻勢に、苦悶とも恍惚ともつかぬ表情を浮かべる加瀬亮
その瞬間、画面全体から溢れ出す“加瀬亮らしさ”に、日本全国のいじわるなお
姉様方も大喜び!  …だから“加瀬亮らしさ”って何なんだよっていうね。 


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2010/04/09(金) 17:34:22|
  2. 映画レビュー
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黒川芽以 沢尻エリカ 美波 / 問題のない私たち

レッサーパンダ
ワケもなくレッサーパンダ


どうも。 ギャグ漫画ゲリラ・中川ホメオパシーの日野日出志担当、ブロッケンです。


黒川芽以沢尻エリカ美波主演の映画『問題のない私たち』を観ました。

中学3年の笹岡澪(黒川芽以)は、同じクラスの潮崎マリア(美波)に対して陰湿なイジメを
行っていた。ある日、澪のクラスに転校生の新谷 麻綺(沢尻エリカ)がやって来る。 持ち
前の明るさですぐにクラスの人気者になる麻綺。 そんな麻綺の人気が気に入らない澪は、
麻綺を次なるイジメの標的にしようと企む。しかし、クラスメイトの反感を買ってしまい、
今度は自分自身がイジメられる立場に立たされてしまう…というあらすじ。

イジメ、良くないですよね。こらもう最低最悪の行為です。そこら辺をキッチリと踏まえ
た上で、ボクはこの映画、非常に楽しめました。イジメるコもイジメられるコも、どっち
もカワイイんだぁ、これがまた。特に、潮崎マリア役の美波、もうタマランね。長いまつ
毛に白い肌。髪型は清く正しくツインテール。で、常におどおどした態度で、時折声とか
もうわずっちゃう感じの、負のオーラ全開系美少女。ああもう、超タイプです。や、別に
サディストってワケじゃないんスよ、自分。…で、そんな彼女が数人がかりでプールに投
げ込まれたり、教科書にラクガキされたりするんです。うーむ、許せん。でもさ、プール
に投げ込まれる時にパンティーが見えるんだな。黒のパンティー。こうなると最早ボクの
意識はイジメの善し悪しなどそっちのけで、ただただ黒のパンティーに一局集中。 フフ。
最低でしょ。でも、マジで今作の美波はカワイイんですってば。

イジメられる方もカワイイけど、どっこいイジメる方だって負けちゃおりません。澪役の
黒川芽以、こう言っちゃ何だけど、すっごいイジメっ子顔なんだよなァ。こんなコに校舎
裏に呼び出されて罵倒されたりケツ蹴られたりしたら、さぞやイタ気持ちいい(?)でしょ
うねえ…って、一体俺はSなの?Mなの?ドッチなのって話ですけど、要はまぁカワイイ
女のコが大好きっつう事でひとつよしなに。 “よしなに”じゃねえっつうのな。

カワイイっつったら沢尻エリカね。この頃のエリカ様は、今じゃ考えられない位に透明感
溢れる正統派美少女なんですよね。で、この『問題のない私たち』が映画初主演との事な
んですが、実にのびのびとしたイイ演技なんです。 沢尻エリカに限らず、黒川芽以
も、非常に演技が達者なので、まるで実際にイジメの現場に立ち会っているかの様な、
ウェットな臨場感が味わえるのが今作の醍醐味(?)と言えましょう。

やがて、イジメる事にもイジメられる事にも疲れきった彼女達は、それまでの行いを反省
しつつ、徐々に歩み寄りを見せていきます。ここで物語が終わるのかなと思いきや、今度
黒川芽以が担任の女教師・加藤(野波麻帆)に目をつけられ、あれこれと嫌がらせを受け
るハメに。これに対して、今までイジメる側とイジメられる側に分かれていた黒川芽以
沢尻エリカが結託して、女教師に立ち向かっていくという展開が非常に面白かったです。 

それからこの映画、映像がうっすらと青みがかってるんですよね。そのせいか、どこかヒ
ンヤリとした冷淡な印象を受けるのですが、その中で描かれる“美少女が美少女をイジ
メる風景”に、はからずも“残酷な美しさ”を垣間見てしまいました。イジメや殺人など、
現実には決して当事者になりたくない事象にすら“美”を宿す事が出来るのが、映画の素
晴らしい所なんだなァと、今作を観ながらつくづく感じ入った次第です。

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2009/12/25(金) 17:40:13|
  2. 映画レビュー
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