
ワケもなく
二足歩行『私は猫ストーカー』《あらすじ》イラストレーター志望のハル(
星野真里)の日課は、ひたすら猫の後を追いかける“猫
ストーカー”。 彼女のアルバイト先である古本屋『
猫額洞』にも“チビトム”という名前
の看板猫がいて、寡黙な店主(
徳井 優)と奥さん(
坂井真紀)にかわいがられている。
そんなある日、突然チビトムが姿を消してしまう…。 原作・
浅生ハルミン。
《極私的見解》・ 自称“猫ストーカー”のハルが路地から路地へとひたすら猫を探し求めるという、ま
さしくタイトルに偽り無しの1本。 手ブレの激しい画面がドキュメンタリーっぽい雰囲
気を後押ししていて、観ている内に自分も猫たちの後を尾けている様な臨場感(?)を
味わえます。
・ ハルを演じるのは
星野真里。
星野真里を観るたびに思うんですけど、彼女ってホ
ントにアパートが似合いますよね。 高層マンションとかじゃなくって、生活感丸出しの
アパート。 たしか『
さよならみどりちゃん』や『
空気人形』の時もアパート住まいでした。
くたびれたアパートが似合う女子って 逆にオシャレだと思うんですけど、どうでしょ?
・ 古本屋を営む夫婦役に
徳井優と
坂井真紀。 この組み合わせが妙にハマっている
という事は、
坂井真紀嬢もすっかりお年を召されたという事に他ならないワケでして、
たとえばこれが10年前とかだったら、このキャスティングはあり得なかったでしょうね。
坂井真紀さん、すごくチャーミングな年の重ね方をされてると思います。
・劇中で登場する古本屋・
猫額洞(びょうがくどう)は、なんでも実在する古書の店な
んだとか。 看板の文字の絶妙な素朴さといい、文字通り“猫の額ほどしかない”狭い
店内に古今東西の本がひしめきあっている感じといい、古本屋好きの僕の琴線に触
れまくりなたたずまいが素敵です。 古本屋のナニが好きかって、カビやらホコリやら
が入り混じったあの独特の匂いですよ(*゚∀゚)=3ハァハァ
・ ハルの元・恋人と思しき男性から、『来年結婚します』のメッセージと共にリンゴが送
られて来たり、古本屋の店主がはるか昔に恋人に贈った本が めぐりめぐって手元に
戻って来て、それをきっかけに夫婦仲がビミョーになったりと、猫ストーカーの日々の
行間を埋めるように、色々な事件(ってほど大げさなものではありませんが)が起こりま
すが、その描かれ方はいずれも拍子抜けする程あっさりしております。 人によっては
淡白すぎるという感慨を抱くかもしれませんが、僕的にはこの 微妙に隔たりを感じさせ
る人物描写が逆に心地良かったですね。
・ ハルの住むアパートの大家さん役として、ごぞんじ国民的アニメ『
サザエさん』のフ
ネ役の声優・
麻生美代子さん。 “品のいい 白髪のおばあちゃん”といった感じで、ま
さにフネのイメージそのままの方でした。
・ …手前ミソなハナシで恐縮なんですけど、僕達も『
のらネコミック』っつう猫の漫画を
細々と描いております。 猫ストーカーのハルが野良猫と ひたすら戯れる様な感じで
のんびりまったり読める内容ですので、よろしければ御一読くださいませ(^・ω・^)
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画
- 2010/07/03(土) 12:36:39|
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