中川ホメオパシー 

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堺雅人 松雪泰子 満島ひかり / クヒオ大佐

逮捕
ワケもなく逮捕


どうも。 ギャグ漫画ゲリラ・中川ホメオパシーの三好銀担当、ブロッケンです。

吉田大八監督の映画『クヒオ大佐』を観ました。

時は湾岸戦争真っ只中の1990年代初頭。 ジョナサン・エリザベス・クヒオ(堺雅人
は、自分はアメリカ海軍第5空母航空団のパイロットで、カメハメハ大王やエリザベ
ス女王とも血縁関係にあたるなどと吹聴し、次々と女性達から金を騙し取っていた。
しかし、本当の彼は生粋の日本人で、華麗な経歴もすべて自らの創作に過ぎなかっ
た…というあらすじ。 実在した結婚サギ師をモデルにした“創作”ラブコメディです。

いや、すごく面白かったです。 まずは何と言っても、世紀の結婚詐欺師・クヒオ大佐
役に堺雅人氏を抜擢したという、その絶妙すぎる人事に拍手を送りたい。 『柔らかな
物腰の善人』的な役柄を演じさせれば、いまや右に出る者がいないほど 映画界にお
いて確個たるポジションを獲得した感のある氏ですが、その爽やかなスマイルの裏側
に何やら不埒なオイニーを(勝手に)嗅ぎ取っていた私としては、この『クヒオ大佐』は
まさに渡りに船とでもいいますか、『こんな堺雅人が観たかったんだよ!』という願望
を120%充足してくれる傑作でしたね。

海軍のユニフォームに身を包み、コントみたいなカタコトの日本語で甘い言葉を囁い
ては、次々と女性達のハートを射止めていくクヒオ大佐ですが、その姿がとにかく胡
散臭くて笑えるんですよ。 特に、松雪泰子演じる弁当屋の女社長・しのぶと一夜を
共にした時に吐いたセリフ『キモーノ(着物)の下は ブラジャーを着けないんだねェ』に
は大爆笑させられました。 そんなキメキメの顔でセクハラじみた事言われてもなぁ。 
ほかにも、世界情勢を学ぶために マンガ『沈黙の艦隊』をボロボロになるまで読みな
さいとか言ったり、『父親はカメハメハ大王の末裔で 母親はエリザベス女王の妹の夫
のいとこ』と言い張ったりと、絵に描いたようなペテン師ぶりを これでもかと見せつけ
てくれるワケですよ。 うーん、タマラン。

そんな出来の悪いブラフをいちいち真に受けて目を輝かせる松雪泰子がまたいじら
しいんだ。 今まで仕事一筋に生きてきて、恋愛らしい恋愛はほとんどして来なかった
女性っつう設定なのですが、松雪さんのゴージャスな顔立ちに、そういったイケてない
女性像は似つかわしくないんじゃないかなって、観る前なんかは思ってたんですけど、
まったくの杞憂でしたね。 日々の生活に追われる、お人好しの四十女を見事に演じき
っておりました。 彼女に限らず、今作に登場する女性キャスト陣は、おしなべて素晴
らしい演技だったと思います。 

自然科学館の学芸員・春を演じた満島ひかりの、どこかふてくされた様な仕草も実に
キュート。 ハードコア娯楽超大作『愛のむきだし』の時は、パンチラ全開(!)で終始
ハイテンションな演技を貫いた満島ひかり嬢でしたが、今作のようにあまり感情をむ
きだしにしない フラットな役どころもキッチリこなせる辺りに、女優としてのポテンシャ
ルの高さを感じます。

クヒオ大佐が自分の生い立ちを訥々と語る場面も、胸にグッと迫るモノがありました
ね。 このとき語られる彼の過去は、ほとんどがデタラメなのですが、そのデタラメな
思い出の隙間から、幼い頃の彼の願いや祈りが垣間見えて、思わず目頭が熱くなっ
た次第です。 フフ。最近はめっきり涙もろくなったモンでね。 

監督の吉田大八氏はおそらく、“暗い過去を背負った人間が 周囲の人々にたくさん
迷惑をかけながら、それでも必死に生きていこうとする姿”が好きなんだと思います。
前作『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』における佐藤江梨子も、まさにそんなキ
ャラクターでしたし。 そういった、いわば“人間の業”のような局面に肉薄しながらも、
あくまで軽やかさとユーモアを忘れない吉田監督のその平衡感覚を、私は断固支持
したいですね。  

あ、最後に一点。 今作の主題歌を担当したのが、“東洋一のサウンドマシーン”こと、
我らがクレイジーケンバンドなワケですが、クレイジーケンバンドが体現し続ける
“洒脱さと胡散臭さが共存した世界”って、そのまんまクヒオ大佐のイメージにピッタ
リですよね。 ナイスな選曲だと思います。  VIVA!女性!


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2010/06/13(日) 22:29:47|
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堤真一 堺雅人 / クライマーズ・ハイ

無免
ワケもなくトラック野郎


毎度です。 ギャグ漫画ゲリラ・中川ホメオパシーのキヌガワマサト担当、ブロッケンです。

横山秀夫原作の映画『クライマーズ・ハイ』を観ました。

1985年8月12日、群馬県山中に乗客524名を乗せた日航ジャンボ機が墜落した。 未曾有
の大惨事の報せを受けた『北関東新聞社』は、地元紙の意地とプライドをかけてスクープ記
事を“抜き”にかかる。 そして、今件の全権デスクに任命された悠木和雄(堤真一)は、次々
と難しい選択を迫られる事になる…というあらすじ。

いやぁ、面白かった。“久々に手に汗握る”作品を観たって感じです。 つうか、登場人物の誰
もかれもが異様に殺気立ってて、常に半狂乱みたいになってましたけどね。 主人公であり、
日航機全権デスクの悠木(堤真一)の趣味が登山なのですが、スクープという名の“山頂”を
目指す中で、コーフン状態が極限にまで達し、スタッフ全員で上述した様な狂乱状態に突入
していくさまは、まさに“クライマーズ・ハイ”。作品の本質を的確に射抜いた、実に見事なタ
イトルだと思います。

墜落現場に赴き、現場の雑感を取りまとめようと泥だらけになりながら地獄の様な山中を這
いずり回る記者・佐山(堺雅人)の熱演も見どころのひとつ。 山のふもと近くの民家に電話を
借りて、口頭で雑感を堤真一に伝える一幕などは、ケータイもインターネットも無いこの時代
ならではのエピソードと言えましょう。 結局、この雑感は上からの圧力により一面トップを飾
る事なく終わるのですが、それを知った時の堺雅人の恨みがましそうな顔が最高に胸キュン。
そんな捨て犬みたいな眼差しで見つめないでっ(*´▽`*)

また、事態の深刻性を考慮して紙面から広告記事を割愛すれば広報課と喧嘩になり、〆切
りが押せば販売課と喧嘩になるといった具合に、新聞を作るという事がいかにストレスフルな
作業かって事も痛感させられました。今作を観たら、かなりの確率で“こんだけ必死こいて作
ってるんだから、もっと真剣に新聞を読んでやらんとなぁ”って気分になる事と思います。 
…でも、締め切りを遅らせる苦肉の手段として輪転機のカギをこっそり盗み出し、皆川猿時
率いる販売課と編集部が押しあいへし合いする場面なんかは、観てて思わず笑っちゃいまし
たけど。  何故か“ケンカ祭り”っつう単語がアタマをよぎったりして。

堺雅人らの執念の取材により、日航機墜落の原因は“圧力隔壁の破壊が有力”という所ま
で突きとめるに至り、とうとう世紀の大スクープに王手をかける堤真一。しかし、100%の確証
を得られないとして、彼が下した決断は、実に誠実なものでした。 ジャーナリストが血眼になっ
て追い求めなければならないもの…それは“スクープ”ではなく“真実”であるという、当たり前
の、しかし忘れ去られがちなメッセージがひしひしと胸に迫ります。 

最後に一点。社会部長の等々力役に、エンケンこと遠藤憲一が出演しておりますが、やはり
このお方の顔面力はハンパ無いッスね。最近じゃ善玉役としてキャスティングされる事も多く
なってきたエンケンさんですが、もの凄い形相で堤真一の顔にグラスの水をひっかける遠藤
憲一
を観ると、“やっぱエンケンはこうでなくっちゃ”という妙な安心感に包まれます。 …いや、
白い春”で演じていた町のパン屋さん役のエンケンも、違和感アリアリで大好きなんスけど。


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2010/02/20(土) 12:18:39|
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堺雅人 鮎川誠 / ジャージの二人

黒人
ワケもなく予想GUY


毎度です。 ギャグ漫画ゲリラ・中川ホメオパシーのダンテ・カーヴァ担当、ブロッケンです。

中村義洋監督の映画『ジャージの二人』を観ました。

中村監督と言えば『チームバチスタの栄光』や『アヒルと鴨のコインロッカー』『フィッシュ
ストーリー
』といった一連の伊坂幸太郎作品を手がけた監督であり、これらの作品に共通し
ている特徴として、最後まで途切れない緊張感、そして次々と展開していく緻密なシナリオ構
成などが挙げられるかと思いますが、今作『ジャージの二人』は前述した特徴とはまるで真
逆の、“何もしないし、何も起きない”映画なのです。

グラビア・カメラマンの父(鮎川誠)と無職の息子(堺雅人)。真夏の東京のうだる様な暑さと
煩雑なアレコレから抜け出した二人が、涼しげな群馬の山荘で、“何もしない大人の夏休み”
をスタートさせる…というあらすじ。

鮎川誠堺雅人の、とぼけたやり取りを軸に、ゆったりのんびりとしたスローライフを淡々
と描いていく今作。緑色のジャージ上下に身を包んで、日がな一日ファミコンの麻雀ゲーム
に興じている姿に、日本屈指のロックンロールギタリスト=鮎川誠(シーナ&ザ・ロケッツ)
の面影は皆無。それでもやはり隠し切れない“大人のセクシーさ”みたいなモノが時折見え
隠れする感じと、都会の喧噪から逃れて来た男という役柄のイメージが交錯して、絶妙な存
在感を放っております。 

映画『東京ゾンビ』における、哀川翔のハゲ頭にも言える事ですが、今作の鮎川誠の芋ジャ
ージ姿も、従来のイメージから大きくかけ離れているにもかかわらず、セクシーさを損なっ
ていない辺りが素晴らしい。 “逆にカッコイイ”ってのはこういう事なのかな、と。
 
それから、サングラスをしてない鮎川誠の顔を、ボクは初めてこの映画で拝んだワケですが、
すっごい綺麗な、少年の様な瞳をしてるの。“ロックンロール”という名のロマンに、人生
のすべてを捧げて来た男の瞳は、かくも澄み渡っているものかと、あんまし本編に関係ない
部分でグッと来てしまった次第です。そう言えば“ユーヤさん”こと内田裕也御大の瞳も綺麗
だもんなァ。

そんな鮎川誠の、天然の存在感に対して、確かな演技力で応えていくのが息子役の堺雅人
ある種中性的でもあり、またどこか年齢不詳な彼が、緑豊かな山あいの畦道を、あずき色の
ジャージ上下姿で歩く様子は、それだけで妙な笑いを誘います。 ブラブラと犬の散歩したり、
ほとんどケータイのエリア圏外である山中にあって、電波が3本立つ“穴場”を発見してほくそ
笑んだり、時折ふもとのスーパーでジャイアント・カプリコを買って来たりと、日々を思いきりユ
ル~く過ごす堺雅人。 でも、そんな彼の穏やかな暮らしが、どこか羨ましくもあります。

 “意味”だとか“意義”だとかに四方をグルリと囲まれ、クリック一つであらゆる情報が
流れ込んでくる現代。 こんな時代だからこそ、この映画の二人の様に、少しだけ歩みを止
めて、時間や行動に意味を求め過ぎずに暮らす事が、本当の贅沢なのかも…なんて気に
させられる一本。 働きすぎ、考えすぎの方にこそ観て欲しい映画です。

最後にもう一点。 鮎川誠が着ていたジャージの胸に刺繍されている『和小』の文字。 この
読み方不明の二文字が、この映画の文字通り“キーワード”なんじゃないかな、と。   

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2009/12/26(土) 13:05:08|
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堺雅人 大泉洋 佐々木蔵之介 / アフタースクール

寝釈迦
ワケもなく寝釈迦


どうも。ギャグ漫画ゲリラ・中川ホメオパシーの上村愛子担当、ブロッケンです。

内田けんじ脚本・監督の映画『アフタースクール』を観ました。 

人の良いエリートサラリーマン・木村(堺雅人)が謎の失踪を遂げる。時を同じくして
木村を探して欲しいとの依頼を受けた探偵兼アダルトショップ店長の北沢(佐々木
蔵之介
)は、木村の同級生になりすまし、同じく木村の同級生で中学教師の神野(大泉
)に近づき、木村に関する情報を引きだそうとするが…というあらすじ。

内田けんじ氏に関して言えば、前作『運命じゃない人』でカンヌ国際映画祭の四冠に
輝いたという予備知識こそあれど、こうして彼の作品を観るのは今回が初めてなワケ
ですが、いや掛け値なしに面白かった。“まず原作ありき”という昨今の邦画界の潮
流の中にあって、ここまで冴えた脚本を書ける監督が居たという事実が、単純に嬉し
いですね。『トリッキー』という言葉がこれほどまでにふさわしい映画は久しぶりな
んじゃないかな、と。 

登場人物の役割や置かれている状況等に関する情報が極端に乏しい物語の序盤、視聴
者が“このキャラは多分こういった状況下にあるんだろう”ってな具合に立てた予想
は、ほとんど全てと言っていい程、裏切られる事と思います。 さらに、中盤~ラストに
かけてのドンデン返しの連打には、イイ意味で置いてかれる事間違いナシ。 この辺り
の“先読み不可能”な展開って伊坂幸太郎の諸作品にも通じるのではないでしょうか。

キャスト陣も堺雅人大泉洋佐々木蔵之介を主軸に田畑智子、そして伊武雅刀と、
いずれ劣らぬクセ者揃い。 ここに常盤貴子が加わる事により、やや地味目(失礼)の布陣
から一気に華やいだ印象へ。つうか今作で常盤貴子のノーメイク顔を拝む事が出来るの
ですが、アレですな、美しい女性ってのは素っぴんの段階からすでに美しいんですな。

失踪したサラリーマン役の堺雅人も、我々が堺雅人に対して抱くパブリック・イメージ、
すなわち“温厚”であったり“お人良し”といったイメージのまんまの役柄です。同様
大泉洋=飄々とした教師、佐々木蔵之介=何やらウサン臭い探偵といった様に、劇中
の人物と実際のイメージとの間にあまりブレがないのも今作の特徴かと。 伊武雅刀
ヤクザのボスってのもハマリ過ぎだし。 そう言えば『クヒオ大佐』っつう、実在した
結婚サギ師についての映画がありましたよね。堺雅人主演で。アレ、超観たいんですよ
ねぇ。 で、是非ともボクの中に根付く、ありきたりな堺雅人像をブチ壊して欲しいんだッ!

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  1. 2009/12/19(土) 17:37:53|
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