
ワケもなく
寝釈迦どうも。ギャグ漫画ゲリラ・
中川ホメオパシーの上村愛子担当、ブロッケンです。
内田けんじ脚本・監督の映画『
アフタースクール』を観ました。
人の良いエリートサラリーマン・木村(
堺雅人)が謎の失踪を遂げる。時を同じくして
木村を探して欲しいとの依頼を受けた探偵兼アダルトショップ店長の北沢(
佐々木
蔵之介)は、木村の同級生になりすまし、同じく木村の同級生で中学教師の神野(
大泉
洋)に近づき、木村に関する情報を引きだそうとするが…というあらすじ。
内田けんじ氏に関して言えば、前作『
運命じゃない人』でカンヌ国際映画祭の四冠に
輝いたという予備知識こそあれど、こうして彼の作品を観るのは今回が初めてなワケ
ですが、いや掛け値なしに面白かった。“まず原作ありき”という昨今の邦画界の潮
流の中にあって、ここまで冴えた脚本を書ける監督が居たという事実が、単純に嬉し
いですね。『トリッキー』という言葉がこれほどまでにふさわしい映画は久しぶりな
んじゃないかな、と。
登場人物の役割や置かれている状況等に関する情報が極端に乏しい物語の序盤、視聴
者が“このキャラは多分こういった状況下にあるんだろう”ってな具合に立てた予想
は、ほとんど全てと言っていい程、裏切られる事と思います。 さらに、中盤~ラストに
かけてのドンデン返しの連打には、イイ意味で置いてかれる事間違いナシ。 この辺り
の“先読み不可能”な展開って
伊坂幸太郎の諸作品にも通じるのではないでしょうか。
キャスト陣も
堺雅人、
大泉洋、
佐々木蔵之介を主軸に
田畑智子、そして
伊武雅刀と、
いずれ劣らぬクセ者揃い。 ここに
常盤貴子が加わる事により、やや地味目(失礼)の布陣
から一気に華やいだ印象へ。つうか今作で
常盤貴子のノーメイク顔を拝む事が出来るの
ですが、アレですな、美しい女性ってのは素っぴんの段階からすでに美しいんですな。
失踪したサラリーマン役の
堺雅人も、我々が堺雅人に対して抱くパブリック・イメージ、
すなわち“温厚”であったり“お人良し”といったイメージのまんまの役柄です。同様
に
大泉洋=飄々とした教師、
佐々木蔵之介=何やらウサン臭い探偵といった様に、劇中
の人物と実際のイメージとの間にあまりブレがないのも今作の特徴かと。
伊武雅刀=
ヤクザのボスってのもハマリ過ぎだし。 そう言えば『
クヒオ大佐』っつう、実在した
結婚サギ師についての映画がありましたよね。
堺雅人主演で。アレ、超観たいんですよ
ねぇ。 で、是非ともボクの中に根付く、ありきたりな
堺雅人像をブチ壊して欲しいんだッ!
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画
- 2009/12/19(土) 17:37:53|
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