中川ホメオパシー 

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木村佳乃 中越典子 谷村美月 / おろち

ベイダー
ワケもなくダース・ベイダー


どうも。 ギャグ漫画ゲリラ・中川ホメオパシーのチキン・ジョージ担当、ブロッケンです。

楳図かずお原作の映画『おろち』を観ました。

何百年も昔から、人々の運命を見つめ続けてきた謎の少女・おろち(谷村美月)。 とある
嵐の夜、大女優・門前葵(木村佳乃)の洋館を訪れたおろちは、仲睦まじい二人の姉妹に
出逢う。 出来の悪い姉の一草と、歌の才能に秀でた妹の理沙(中越典子)、そして、年を
とる事を極度に恐れる母・葵…。 門前家の人間に興味を抱いたおろちは、メイドとして働
きながら、この家の人間の運命を見守って行く事を決意する…というあらすじ。

これ、文句ナシに傑作だと思います。 ホラー映画としてではなく、純粋に一つの映画作品
として抜群に面白かったですね。なんてったってアナタ、怪奇マンガ界のゴッド・ファーザ
ーこと楳図かずお御大の名作コミックが原作ですよ? 中途半端に映画化しようもんなら、
熱狂的な楳図シンパから総スカンを喰らう事間違いナシ。 しかし、そんなプレッシャーを
はねのけ、見事に今作は楳図ワールドの映像化と娯楽作品としての面白さの両立という
離れ業をやってのけたのでした。 グワシッ!

まず特筆すべきは、キャスト陣の鬼気迫る怪演!これなくして本作の成功はなかったで
しょう。 特に門前葵と娘の一草の二役を演じた木村佳乃の弾けっぷりたるや、原作に一
歩も譲ってはおりません。中越典子演じる妹の理沙に対し、執拗なまでの折檻を加える
辺りなんかもう最高ですね。 恐怖と笑いが実は表裏一体であるという楳図ワールドの本
質を、実に良く理解した上での壊れっぷりに、爆笑を越えて感動すら覚えた次第です。
映画『全然大丈夫』の時にチラリとよぎった、“木村佳乃って実は意外と何でもアリの人
なのかも”という予感が、僕の中で揺るぎない確信に変わったのは言うまでもありません。

木村佳乃が“動”ならば、谷村美月演じる“おろち”は、“静”の演技で、じわじわと観る者
を魅了して行きます。“演技”を感じさせない自然な佇まいこそが、女優・谷村美月の大き
な魅力ではありますが、今作ではそんなナチュナルさをかなぐり捨て、楳図ワールドの住
人になりきっております。『こ…これは…』だとか『なんて立派なお屋敷…』みたいな、いか
にも漫画チックなセリフ回しの数々を、変にアレンジせずに、そっくりそのまま映画に持ち
込む事によって、逆に原作の持つ“イイ意味での不自然さ”が、上手く表現されていたん
じゃないかな、と。 

それから“おろち”を演じている最中の谷村美月ちゃんって、実は一度もまばたきしてない
んですよね。 これは、“この世ならざる者”としての印象を強めると同時に、クライマックス
に待ち受ける“トリック”を読み解く上でも、少なからず重要な意味を持つ演出であるので、
これから今作を御覧になる方は、是非とも彼女の目の動きに着目して鑑賞される事をオス
スメいたします。

それにしても、“29歳になると、美貌が崩壊していく”という今作の設定しかり、漫画『14歳
しかり、楳図氏の作品には“時限式”の設定がしばしば見受けられます。 確かに、一気に
押し寄せる恐怖よりも、ジワジワとXデーめがけて忍び寄って来る恐怖の方が、ある種の
深みと情緒がありますもんね。 情緒…イイ言葉だなァ(*´▽`*)


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2010/02/23(火) 12:24:09|
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