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中川ホメオパシー 

榮倉奈々 谷村美月 柄本佑 / 檸檬のころ

ガンダム
ワケもなく機動戦士


どうも。 ギャグ漫画ゲリラ・中川ホメオパシーの新撰組リアン担当、ブロッケンです。

榮倉奈々谷村美月主演の映画『檸檬のころ』を観ました。 素晴らしかった。

成績優秀、容姿端麗で学校のアイドル的存在の秋元加代子(榮倉奈々)と、音楽が大好き
で、いつか音楽ライターになるのが夢なんだけど、同じクラスには共通の話題で盛り上がれ
る友人もなく、いつも孤立しがちな白田 恵(谷村美月)。 2人の高校生活、最後の1年の間
に訪れた出逢いと別れ、そして喜びとせつなさを丁寧に描いた、直球ド真ん中の青春群像劇。


まず何と言っても白田恵役の谷村美月ちゃんがべらぼうに可愛い! これは声を大にして
言っておきたいですね。 ボク、前から谷村美月ちゃんのファンだったんですけど、イマイチ
作品に恵まれてないというか、彼女の瑞々しい魅力が活かされた作品ってないモンかなァと
内心歯痒い思いをしていたんスよ。 でもこの作品はストライク。 キラキラしてます。 

そんな美月ちゃんがほのかな思いを寄せる軽音楽部の辻本君を演じたのが平川地一丁目
林直次郎。 彼の演技がまた圧倒的にぎこちないんだ。 美月ちゃんの演技がとてもナチュラ
ルで達者なだけに、その朴訥ぶりがより一層際立っちゃうんでしょうかね。 確か彼、『グーグ
ーだって猫である
』にも出てたんですけど、そん時も微妙だったんだよなァ。でも今回の役どこ
ろは高校生って事で、この朴訥さが逆にリアル。 個人的にはナイスな人選だったんじゃない
かな、と。 アレですかね、ケガの功名ってヤツですかね。 違うか。

榮倉奈々の彼氏役の柄本佑(佑と書いて“たすく”と読むんですって)がまたイイ味出してるんで
すよね。絵に描いたような“童貞顔”ってんですか。 どのクラスにも一人や二人いそうな、そん
な既視感を誘う顔と存在感が秀逸。 常にクチ半開きなトコロもポイント高し。

えっと、このテの青春映画って、往々にして猛り狂うリビドーに苛まれたり、そうでなけりゃ、
部活動に完全燃焼したりするのがセオリーだと思うんですけど、この『檸檬のころ』はそういう
んじゃないんですよね。 もっと淡々としてるというか。 フツーに出逢った男女がフツーに悩ん
で、フツーに傷ついて、そしてフツーに離ればなれになっていくって感じで。 でも、そういった
“フツー”を作品に昇華して最後まで飽きさせずに観せるのって、すごく難しい事だと思います。
でもこの作品はそんな難題をごくごく自然にクリアー出来てるんですよね。

西陽に染まった教室、クラスの喧噪を避ける様にして駆け上った屋上、ヤル気があるんだか無
いんだか分からない学校の近所のひなびた商店、女子の溜まり場と化した保健室、人気の少
ない帰りの通学列車…いずれも劇中で度々出てくる場面なんですけど、これらの場面の雰囲
気って、フライング・キッズの曲に出てきそうだよなァ、ありふれてるんだけど、何かキュンと
来るなァなんて思いながら観ていたら、何とクラスの担任教師役にフライング・キッズ浜崎
貴司
が。 ニクイね。

ここ最近観た映画の中では、イチバン好きかも。  つうかコレ、DVD欲しいです。
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2009/11/14(土) 11:49:03|
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