
ワケもなく
ゴジラ 対 竹内力≪あらすじ≫堺にあるショーパブ『ルージュ』では今宵も華やかなショーが酔客を喜ばせていた。この店
はニューハーフの館。 中でもNO.1アイドルのリオ(
はるな愛)は女性よりも女性らしい魅力
を振りまいて、客の視線を独り占めしていた。 そんな折、心斎橋のショーパブ『愛の館』の
女オーナー・美代子(
西川峰子)から持ち掛けられた移籍話に乗るリオだったが、入れ違い
に梅子(
梅垣義明)が追い出されるハメに…! オカマの舎弟・梅子のルサンチマンが炸裂
するシリーズ第28作目。 ブレイク前の
はるな愛も
春菜愛名義で登場。
≪用語解説集≫
・安室ちゃんみたく綺麗になって ママ見返してやんねん!〔解説〕 オカマバーのママから戦力外通告を受けた梅子の魂の叫び。
安室奈美恵だろう
が
アムロ・レイだろうが、無理なものは無理なのである。
・オカマのノイローゼって なんやピーンときまへんなぁ〔解説〕 オカマだってがんばってるんだよォ(
平成たぬき合戦ぽんぽこ風に)
・踊りやったら自信ありますぅ!〔解説〕 戦力外通告を突きつけられた梅子が見せた必死の自己PR。 他人の一生懸命を
笑うのは最低の行為だ。 しかし
面白いものは面白いのもまた事実。
・何がニューハーフやねんな オカマはオカマやんか! 〔解説〕 梅子の魂の叫び・パート2。 基本的に今作は
こんなんばっかである。
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テーマ:B級映画 - ジャンル:映画
- 2011/06/25(土) 19:29:16|
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ワケもなく
RIKI仕様《あらすじ》梅子(
梅垣義明)の先輩にあたるゲイバーのママ花江がハメられた! 格安で手に入る
という話だったクラブが競売物件だったのだ。 梅子の紹介で銀次郎(
竹内力)から借金
をしてまで手付金を払った花江は、すっかり意気消沈。しかし花江を騙した相手の名を
聞いて銀次郎は身を乗り出す。 その男・志垣(
沖田浩之)は銀次郎からの借金もコゲつ
かせていたのだ! しかし志垣は、ノンバンクの東洋ファイナンスに莫大な借金をし、そ
のダミー会社で悪質な不動産競売屋・共栄エンタープライズにビルを狙われていた。悪
徳金融屋潰しに銀次郎ファミリーがいよいよ動き出す!
沖田浩之、
可愛かずみ、
川
谷拓三など、物故者がわんさか登場するシリーズ第10作目。
《用語解説集》・今出所して来たトコじゃあ!〔解説〕 一年間の刑期を終え、ようやく出所して来たばかりの債務者。 そんな事情など
お構いなしに容赦なく追い込み(取り立て)をかけて来た銀次郎に対し、思わず債務者が
吐いたセリフがコレ。 塀の中の方がよっぽど安全である。
・個々の人間が“事情”を“数字”に替えて、
やっと五分に行き来する…それがゼニゆうもんや〔解説〕 今作におけるベスト・オブ・名言がコレ。 じっくりと吟味すればするほど、どうい
う意味なのか解らなくなって来る辺りがポイント。
・さようなら〔解説〕
沖田浩之にまんまと騙され、1000万円の借金を背負わされたオカマのホステス
・花江が、首吊り自殺を決行する直前にメモに遺した辞世の言葉。 意外と達筆なのが
逆に泣かせる。 ちなみに花江と梅子(
梅垣義明)は、高校の野球部の先輩・後輩という
間柄。 オカマに歴史あり、である。
・ワシなりの味付けでミナミのフグ共を喰うてみせますわ〔解説〕 “ゼニを取り立てる”という至極ありきたりな表現も、ミナミの詩人・萬田銀次郎の
手にかかれば、かようにリリカルに生まれ変わるのであった。
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- 2010/04/22(木) 19:13:04|
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ワケもなく
怒り心頭《あらすじ》漫才師・花田トオルへの取り立てに、寄席にまで出没した竜也(
大森嘉之)。 オチも
つけぬまま舞台を飛び出し逃げ回るマサル。このしょうもない不良債権者が偶然出
会ったのが密かにミナミに舞い戻って来た竜一(
柳沢慎吾)だった。 二人をめぐって、
次第に“整理屋”と呼ばれる経済ヤクザ・源内大三郎(
渡辺哲)との争いに巻き込ま
れる銀次郎(
竹内力)。 『どないなことをしても貸した銭は返さすというのがワシのや
り方じゃい!』と、ついに銀次郎対整理屋の熾烈な頭脳戦が始まる。 整理屋・源内
大三郎役を演じる
渡辺哲氏の顔面力を存分に堪能できる、シリーズ第7作目。
《用語解説集》・お金儲けして、チンチン切って、
顔も整形しようかなぁなんて思ってるんよ〔解説〕 オカマのショーダンサー・梅子(
梅垣義明)が描く、モノクロの未来予想図。
・きたないゼニでもゼニはゼニや〔解説〕 要するに“ゼニ主体(チュチェ)思想”って事ですね。
・代紋も背負うとらんカスにミナミの街で
偉そうな顔されたら、ムカつきまんねん〔解説〕 パーカー+ジャケットという、およそ暴力団らしからぬ装いに身を包んだ
暴力団組長・沢木(
ゆうき哲也)の一言。 インチキ中国人になりすまし、
渡辺哲から二億円の手形を騙し取る等、今作では沢木の親分が大活躍。
・萬田の借金…どうオチつけてくれんねん?〔解説〕 キリトリ(取立て)の相手が漫才師である事を考慮した上での銀次郎の
一言。 つくづくアドリブの上手な男である。
・夜逃げは夜してもらわな、
捕まえる方もテンション上がりまへんがな〔解説〕 白昼堂々と夜逃げを決行する町工場のオッサンと、それを阻止する高利
貸し。 悲哀とマヌケは時に良く似ている事を雄弁に物語る一幕である。
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- 2010/04/06(火) 03:31:54|
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ワケもなくRIKI(弟)《あらすじ》【銭の一・トイチの結婚】
ノンバンクの営業マン小金井は同僚の八重子に惚れているが、彼女は既に婚約者(
太平
サブロー)のいる身。 実業家でしかもハンサムなその彼は、小金井とは月とスッポン。 彼
の事業の為ならと、銀次郎(
竹内力)から金を借りる八重子だったが…。
【 銭の二・一千万円の女】
クラブの女・美代子に執心の谷本は「一千万なら寝てあげる」と言われ、酔った勢いで証
書まで書いてしまった。 だが思いを遂げた翌日、つくづく後悔した谷本は、銀次郎のもと
へ泣きついてきた…。
記念すべき最初の劇場公開作、にもかかわらず二話同時収録のオムニバス形式という
事以外に何一つ進化も変化も見られない辺りが逆に頼もしい。 シリーズ第6作目。
《用語解説集》・オカマの腎臓はエイズ問題に発展するから売れんのじゃ〔解説〕 いきなりK点越えの問題発言。
フレディ・マーキュリーの存在が“ゲイ=HIV”
という銀次郎の偏見を裏打ちしているであろう事は想像に難くない。
・苦労話に涙流しても ゼニの貸し借りは水に流せへんねや〔解説〕 実に小粋なヤミ金掛詞(かけことば)。 はよ座布団一枚よこさんかい。
・三十過ぎたオカマがやで、若い男に抱いてもらおう思たら、
お金の力借りるしか仕方ないやん!〔解説〕 オカマのショーダンサー・梅子(
梅垣義明)の、切実すぎる心の叫び。 “抱いて
もらう”という言葉の奥に潜む底無しのペーソスにミナミの街も濡れる。 ちなみに、梅子
のカラオケの十八番は『
さそり座の女』。 当たり前の様に“女”を“オカマ”に替えて熱唱。
・たかが二百万、会社の金庫から
くすねて来る位の誠意見せてみい〔解説〕 思わず
菅原文太氏の名言『
誠意って、何かね?』がフラッシュ・バック。
・ミナミの街はタヌキとキツネの化かし合いや〔解説〕 タヌキさんも、キツネもさんも、どっちも負けるな!とだけ言っておく。
・ワシの目にはゼニしか見えんのや 〔解説〕 限りなく失明に近い状態やおまへんか。
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- 2010/04/03(土) 16:16:53|
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