中川ホメオパシー 

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蒼井 優 森山未來 / 百万円と苦虫女

合掌
ワケもなく藤岡 弘


毎度です。 ギャグ漫画ゲリラ・中川ホメオパシーの辻井伸行担当、ブロッケンです。

タナダユキ脚本・監督の映画『百万円と苦虫女』を観ました。 や、これは面白かった。

資格なし、特技なし、友達なしのフリーター・佐藤鈴子(蒼井優)。ある事件をきっかけに
実家に居づらくなってしまった彼女は、百万円の貯金を元手に実家を出て行く事を決意す
る。自分の事を誰も知らない場所を探し求めて、鈴子は海へ、山へ、そして地方都市へと
移り住んでいく…というあらすじ。

“自分探しの旅”という言葉はよく耳にしますが、今作のテーマはそれとは真逆の“自分
を探さない旅”。 人間、生きていたらイヤでもしがらみの一つや二つあるワケで、そう
いった面倒臭いアレコレを全部放り出して、見知らぬ土地へと行ってしまいたい…という
逃避願望って、誰にでも少なからずありますよね。で、実際にそれをやっちゃうのがこの
百万円と苦虫女』ってなワケです。

『苦虫女』とタイトルにある通り、人と接するのが苦手な鈴子がしばしば見せる戸惑いの
表情が何とも言えずキュート! どこにでも居そうで、実はどこにも居ない…そんな蒼井優
の個性が存分に発揮された役どころと言えましょう。

“自分を探さない旅”の途上で、鈴子は様々な人々に出逢うワケですが、中でも“山編”で
出逢う果樹園の跡取り息子役のピエール瀧の朴訥とした存在感たるや、いよいよ唯我独尊の
域に達しつつあると言っても過言ではないでしょう。あまりにもオイシ過ぎる佇まい。しか
も、ほとんどの作品において一言二言のセリフや、時にはセリフ無し(リンダリンダリンダ他)
の出演であるのに対して、今作の瀧がキッチリと演技している点にも注目。しかもすごくイイ
人(!)っつう設定で、あるイミ新境地なんじゃないかな、と。

続く“地方都市編”で、鈴子は同い年のバイト仲間・中島(森山未來)に恋をするんですな。初
めての恋。ウヒョー。つうか森山未來が蒼井優に告白する場面なんか、観てるこっちまで緊張
しまくりでしたよ。 そして、晴れて恋人同士になる2人。ここに来てようやく、鈴子の旅も
終わりを迎えるのかと思いきや…おっと、この先はここでツルッと話してしまうのが勿体ない
位せつない展開が待ち受けておりますので、是非とも直接本編を御覧下さい。ちなみにボクは
この映画のラスト、大好きですね。ちっともハッピー・エンドじゃないんだけど、ポジティブ
な余韻が観た後にじんわり残るというか、とにかく素敵な結末だと思います。

で、主題歌が、クラムボンのヴォーカリスト・原田郁子嬢による『やわらかくてきもちいい風
って曲なんですけど、これがまた素晴らしく『百万円と苦虫女』の内容にピッタリなんですよ。
この映画の為に書き下ろした曲だそうなので、当たり前っちゃ当たり前なのかもしれませんが、
映画を観終わった後に残るポジティヴな余韻をより一層押し広げてくれる様な、文字通りやわら
かくて、気持ちの良い佳曲。映画主題歌のあり方としては理想的なんじゃないかな、と。

つう事でキャスト良し、内容良し、主題歌良しと三拍子揃った今作。 オススメですよ、奥さん。

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2009/12/18(金) 18:04:42|
  2. 映画レビュー
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多部未華子 濱田岳 森山未來 / フィッシュストーリー

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ワケもなく未確認飛行物体


毎度です。ギャグ漫画ゲリラ・中川ホメオパシーの関根麻里担当、ブロッケンです。

伊坂幸太郎原作の映画『フィッシュストーリー』を観ました。 メッチャクチャ面白かった。
 
1975年、セックス・ピストルズよりも一年早くリリースされたパンク・ソング『フィッシュストー
リー
』が2012年に世界を救うという、何とも荒唐無稽なストーリー。 『アヒルと鴨~』の時も
しみじみ感じましたけど、この伊坂幸太郎という人の頭の中は一体どうなっているのでしょう?
どうしてこんな天才的なストーリー展開が思いつくのか、皆目見当もつきません。それにしても、
『一枚のレコードが世界を救う』って。字面だけ追ったらこれほど陳腐なコピーもなかなか無い
んじゃないかな、と。 今作には他にも『正義の味方』、『世界の終わり』、『呪いのレコード』と
いった陳腐極まりないキーワードが頻繁に登場します。

正義の味方なんてこの世にゃ居ないし、世界の終わりなんか来ない。呪いのレコードの噂
だってどうせ誰かのデッチ上げ…そんな風に鼻で笑い飛ばしてハイおしまいって感じの、
いわば使い古されたモチーフを、まるでパッチワークのように繋ぎ合わせて、独創的な物語に
仕上げるその手腕はただただ圧巻の一言。しかもその物語が観念的にも虚無的にもならずに、
ポジティヴな余韻だけを残すという点が素晴らしい。 

この神懸かり的なストーリーに、出演キャストも素晴らしい演技で応えています。 濱田 岳
伊藤淳史多部未華子森山未來大森南朋波岡一喜といった、華はないけど(失礼)
実力派のキャストがズラリ勢揃いといった趣ですね。
『アヒルと鴨~』に引き続き伊坂作品に再度登場の濱田 岳、相変わらず力みのない自然な
演技でグーでした。それに『正義の味方』役の森山未來もジャッキー・チェンばりのアクション
で魅せてくれます。これがまたカッコいいんだ。今まで森山未來がカッコ良く見えた事なんて
一度もないのに。 それと、宇宙服に身を包んだ多部未華子ちゃんがヨタヨタと歩くシーンが
相当ツボでしたね。『どうしよっかなぁ』みたいな、何とも言えない微妙な表情で歩くんですけど、
その表情がたまらなくキュートなんです。

とにかく、目からウロコがバリバリ剥がれ落ちる事間違いナシ、問答無用でオススメの一本です。 

テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2009/11/20(金) 19:13:57|
  2. 映画レビュー
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