
ワケもなく
未確認飛行物体毎度です。ギャグ漫画ゲリラ・
中川ホメオパシーの関根麻里担当、ブロッケンです。
伊坂幸太郎原作の映画『
フィッシュストーリー』を観ました。 メッチャクチャ面白かった。
1975年、セックス・ピストルズよりも一年早くリリースされたパンク・ソング『
フィッシュストー
リー』が2012年に世界を救うという、何とも荒唐無稽なストーリー。 『アヒルと鴨~』の時も
しみじみ感じましたけど、この
伊坂幸太郎という人の頭の中は一体どうなっているのでしょう?
どうしてこんな天才的なストーリー展開が思いつくのか、皆目見当もつきません。それにしても、
『一枚のレコードが世界を救う』って。字面だけ追ったらこれほど陳腐なコピーもなかなか無い
んじゃないかな、と。 今作には他にも『正義の味方』、『世界の終わり』、『呪いのレコード』と
いった陳腐極まりないキーワードが頻繁に登場します。
正義の味方なんてこの世にゃ居ないし、世界の終わりなんか来ない。呪いのレコードの噂
だってどうせ誰かのデッチ上げ…そんな風に鼻で笑い飛ばしてハイおしまいって感じの、
いわば使い古されたモチーフを、まるでパッチワークのように繋ぎ合わせて、独創的な物語に
仕上げるその手腕はただただ圧巻の一言。しかもその物語が観念的にも虚無的にもならずに、
ポジティヴな余韻だけを残すという点が素晴らしい。
この神懸かり的なストーリーに、出演キャストも素晴らしい演技で応えています。
濱田 岳、
伊藤淳史、
多部未華子、
森山未來、
大森南朋、
波岡一喜といった、華はないけど(失礼)
実力派のキャストがズラリ勢揃いといった趣ですね。
『アヒルと鴨~』に引き続き伊坂作品に再度登場の
濱田 岳、相変わらず力みのない自然な
演技でグーでした。それに『正義の味方』役の
森山未來もジャッキー・チェンばりのアクション
で魅せてくれます。これがまたカッコいいんだ。今まで
森山未來がカッコ良く見えた事なんて
一度もないのに。 それと、宇宙服に身を包んだ
多部未華子ちゃんがヨタヨタと歩くシーンが
相当ツボでしたね。『どうしよっかなぁ』みたいな、何とも言えない微妙な表情で歩くんですけど、
その表情がたまらなくキュートなんです。
とにかく、目からウロコがバリバリ剥がれ落ちる事間違いナシ、問答無用でオススメの一本です。
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画
- 2009/11/20(金) 19:13:57|
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