
ワケもなく
RIKI仕様《あらすじ》梅子(
梅垣義明)の先輩にあたるゲイバーのママ花江がハメられた! 格安で手に入る
という話だったクラブが競売物件だったのだ。 梅子の紹介で銀次郎(
竹内力)から借金
をしてまで手付金を払った花江は、すっかり意気消沈。しかし花江を騙した相手の名を
聞いて銀次郎は身を乗り出す。 その男・志垣(
沖田浩之)は銀次郎からの借金もコゲつ
かせていたのだ! しかし志垣は、ノンバンクの東洋ファイナンスに莫大な借金をし、そ
のダミー会社で悪質な不動産競売屋・共栄エンタープライズにビルを狙われていた。悪
徳金融屋潰しに銀次郎ファミリーがいよいよ動き出す!
沖田浩之、
可愛かずみ、
川
谷拓三など、物故者がわんさか登場するシリーズ第10作目。
《用語解説集》・今出所して来たトコじゃあ!〔解説〕 一年間の刑期を終え、ようやく出所して来たばかりの債務者。 そんな事情など
お構いなしに容赦なく追い込み(取り立て)をかけて来た銀次郎に対し、思わず債務者が
吐いたセリフがコレ。 塀の中の方がよっぽど安全である。
・個々の人間が“事情”を“数字”に替えて、
やっと五分に行き来する…それがゼニゆうもんや〔解説〕 今作におけるベスト・オブ・名言がコレ。 じっくりと吟味すればするほど、どうい
う意味なのか解らなくなって来る辺りがポイント。
・さようなら〔解説〕
沖田浩之にまんまと騙され、1000万円の借金を背負わされたオカマのホステス
・花江が、首吊り自殺を決行する直前にメモに遺した辞世の言葉。 意外と達筆なのが
逆に泣かせる。 ちなみに花江と梅子(
梅垣義明)は、高校の野球部の先輩・後輩という
間柄。 オカマに歴史あり、である。
・ワシなりの味付けでミナミのフグ共を喰うてみせますわ〔解説〕 “ゼニを取り立てる”という至極ありきたりな表現も、ミナミの詩人・萬田銀次郎の
手にかかれば、かようにリリカルに生まれ変わるのであった。
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画
- 2010/04/22(木) 19:13:04|
- ミナミの帝王
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