
ワケもなく
河童どうも。 ギャグ漫画ゲリラ・
中川ホメオパシーのへらちょんぺ担当、ブロッケンです。
三木 聡脚本・監督の映画『
転々』を観ました。
ある日、うだつの上がらない大学8年生の竹村(
オダギリジョー)のもとへ借金取りの男・
福原(
三浦友和)がやって来る。 金を返すあてのない竹村に福原は、“東京散歩に付き
合えば、借金を肩代わりしてやる”と持ちかける。目的地は霞ヶ関。 とりとめもなく歩い
ていく内に、竹村と福原の間に奇妙な絆が芽生えて行く…というあらすじ。
『
時効警察』、『
亀は意外と速く泳ぐ』でおなじみの
三木 聡ワールド全開の脱力系ロー
ド・ムービーといった趣の今作、相も変わらず小ネタと緊張感の無いギャグが目白押し
です。
岸部一徳にまつわる都市伝説とか、そんなん本編と1ミリも関係ねえじゃんって
感じですよね。 主役の
オダギリジョーをはじめ、
岩松 了、
ふせえり、
笹野高史など三
木作品に縁の深いキャストもズラリ勢揃い。 友情出演として
麻生久美子が『
時効警察』
の三日月しずか役でチョイッと出演するのもファンには嬉しいトコロですね。
『東京の街は風景が変化に富んでるから、散歩向きなんだよ』という
三浦友和のセリフの
通り、目まぐるしく表情を変えていく東京の路地から路地へと文字通り“転々”と歩いていく
道すがら、不意にこの散歩の本当の目的が明かされるワケですが、実はそれがとんで
もなく重たい内容なんですよね。 にもかかわらず物語はちっともシリアスな展開を見せ
ずに、最後までユル~い小ネタを基調として進んで行く辺りが面白くもあり、妙にせつな
くもあります。
吉高由里子演じる不思議少女・ふふみちゃんも反則級の可愛らしさ。 アレですよね、こ
ういったバカそうなコの役を演じさせたら、
吉高由里子は本当に上手いですよねェ。ちな
みに、バカサイドの
吉高由里子を存分に堪能したい!というアナタには、迷わず『
紺野さ
んと遊ぼう』っつう作品をオススメします。 もうね、説明すんのがアホらしくなる位バカな
ドラマ(なのかアレは?)なんだぁ。
で、『
転々』の話に戻りますけど、この映画、ラストがすっごいドライっつうか、ほとんど
余韻みたいなものを残さないで唐突に終わるんですよね。 やり方次第では、いくらで
も感動的な方向に持っていけるのに、あえてそうしない三木監督の選択は、実に正しい
と思います。 安易な共感やら感動のクライマックとやらが観たけりゃ、他を当たってくれ
っつう事なんでしょうね。 う~ん、シビレる(*゚∀゚)=3ハァハァ
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画
- 2009/12/08(火) 17:23:45|
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