中川ホメオパシー 

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哀川翔

哀川翔
哀川翔って言ったらVシネの帝王ですね。

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テーマ:気になる芸能人 - ジャンル:アイドル・芸能

  1. 2010/03/29(月) 18:39:59|
  2. 似顔絵(男性)
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深津絵里 内野聖陽 森田芳光 / (ハル)

神保悟志
ワケもなく人質


どうも。 ギャグ漫画ゲリラ中川ホメオパシーの岡村靖幸担当、ブロッケンです。

森田芳光脚本・監督の映画『(ハル)』を観ました。 先日観た『家族ゲーム』があまりに
も良かったものですから、森田監督繋がりという事でこのチョイス。今からおよそ15年前、
1995年の作品です。  もうそんなに経ちますか。

怪我によってアメフトの選手生命を断たれ、生きがいを失った男・速水昇=(ハル)(内野
聖陽
)と、事故で最愛の人を失った女・藤間美津江=(ほし)(深津絵里)が、パソコン通信
を通じて少しずつ心を通わせていく…というあらすじ。

“十年一昔”なんていう言葉がありますが、ことテクノロジーの分野において、十年は一
昔や二昔どころの騒ぎじゃねえなって、久々にこの映画を観て痛感した次第。 “パソコ
ン通信”っていう言葉の響きに、何というか、歳月の流れを感じますよね。 それから“フ
ロッピーディスク”って単語も久しぶりに聞いたなあ。 相手の顔を見ながらリアルタイム
でチャットを楽しんだり、フラッシュメモリで大容量のデータを気軽に持ち運んだりって
のが当たり前となった現代(いま)の感覚からすれば、やはり隔世の感を禁じ得ません。

ハヤミノボル、略して(ハル)という、やや安直なハンドルネームの由来に対して、深津絵
演じる(ほし)のハンドルネームの由来―夜空にまたたく星の様に、遠く離れたところか
ら人々の生活を眺めていたい。でも星や☆にはなれないから、平仮名で“ほし”―に込
められた、どこか自嘲気味で厭世感の漂う感じ、すごくリアルだと思います。 他人と深
い仲になるなんて疲れるし面倒臭いけど、それでも繋がりを求めずにいられないといっ
た具合に、奇妙にねじれた現代人の心模様が上手く表現されてますよね。 

そんな深津絵里にしつこく交際を迫り、その上ストーカーまがいの監視を続ける男が出
てくるのですが、そもそもこの作品が世に出た1995年当時には、まだ“ストーカー”とい
う言葉すら定着していなかったワケで、いかにこの作品が世相を先取りしていたかとい
う事実に改めて驚かされます。

ちなみにそのストーカー男を演じるのが米米クラブのバック・ダンサーを務める竹下宏
太郎
氏。その他にもザ・ブーム宮沢和史や、元ザ・チェッカーズ鶴久政治など、
役者畑以外からの大胆な起用が目立つのも本作の特徴です。 しかし、これらの起用
には『家族ゲーム』における戸川純のような、“不気味な違和感”を体現させるといった
狙いは希薄で、むしろ本職の俳優達の中に彼等を配置する事によって、作品自体にあ
る種の“現実っぽさ”を加味させるといった目論見があったのではないでしょうか。

ちなみに本作の主題歌はザ・ブームの『TOKYO LOVE』というナンバーなんですけど、
この曲がまぁとにかく素晴らしい。ありとあらゆる音楽スタイルを貪欲に食い散らかしなが
ら、ポップ・ミュージックの限界をグイグイと押し拡げていた頃のブームらしい越境精神を
感じさせる名曲です。  ジャズもサンバもポップスも一曲の中に放り込んでしまうその雑
多さって、そのまま東京という街の、怪物じみた底知れなさに通じる部分がありますよね。 

余談ですが、この“TOKYO LOVE”はシングル・カットもされており、その際に併録された
のが名曲“風になりたい”。 この時期のブームの充実ぶりを物語る、実に贅沢なカップ
リングだと思いませんか。

ネット上におけるコミュニケーションにはつきものの、ちょっとした嘘や虚勢を交えつつ、少
しだけ傷ついたり、幻滅したりを重ねながら、少しずつ(ハル)と(ほし)の中で、互いの存在
が大きくなって行く過程を、テキストと映像を交差させながら静かに、そして丁寧に描いて
いく演出も非常に秀逸。 テキストも、れっきとした映像の一部として作品の中で同列に扱
われるこの独特の映像感覚は、『弟切草』や『かまいたちの夜』といった一連のサウンド
ノベル・シリーズを彷彿とさせますが、何でも森田監督は、洋画の字幕を眺めていた時に
今作のヒントを得たとか。

そして、(ハル)と(ほし)が、初めて互いの姿を目の当たりにする場面こそが、やはり今作の
ハイライトと言えましょう。 盛岡の田園地帯を時速200キロで駆け抜けていく新幹線の中
から、ビデオカメラのファインダーごしに、窓の外で同じくビデオカメラを構えた(ほし)に手
を振る(ハル)。  束の間の邂逅の、そのわずかな瞬間にありとあらゆる感情が一気に交
錯する、掛け値なしに素晴らしいシーンだと思います。 

でも、こん時に二人が手に持ってるビデオカメラってのがまたデカくてかさばりそうなんで
すよね。 ここでもテクノロジーの進歩を、歳月の流れと共にひしひしと感じずにはおれま
せんでした(*´▽`*)

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2010/03/29(月) 17:29:49|
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奥菜恵 犬山イヌコ 池谷のぶえ / おいしい殺し方

尺八おじさん
ワケもなく尺八

毎度です。 ギャグ漫画ゲリラ・中川ホメオパシーの谷桃子担当、ブロッケンです。

ケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本・監督の映画『おいしい殺し方』を観ました。

テレビでおなじみのイケメン料理研究家・東大寺ハルキが謎の投身自殺を遂げた。ハル
キが経営する料理学校の生徒で、殺人的に料理が下手な教師・消崎ユカ(奥菜恵)は、
彼の死に疑問を抱き、同じく料理が下手な主婦・白石カナエ(犬山イヌコ)とその友人の山
内清美(池谷のぶえ)等と共に東大寺ハルキの死の真相に迫る…というあらすじ。

いわゆる“サスペンスもの”と呼ばれるジャンルにおいて何が最も重要視されるかと言えば、
取りも直さず“誰が犯人であるか?”そして“犯行に如何なるトリックを用いたか?”であると
いう事に異論を挟む余地などありませんが、本作はそんな当然のシステムに真っ向から異
論を挟みまくる、型破りな内容。

世にサスペンス映画は星の数ほどあれど、この『おいしい殺し方』ほど誰が犯人で、どんな
トリックを用いたのかという事実が物語の隅っこへと追いやられている作品を、私は他に知
りません。 つまるところ本作は“サスペンス映画の皮をかぶったシュールなコメディ映画”
であり、強烈な個性を持つキャラクター同士のかけあいの妙や、ツッコミどころ満載の設定
こそが本作のキモなんですね。

物語の本質よりも周辺、つまり“蛇足”や“余談”の部分を積極的にクローズ・アップして、そ
こから生まれるニッチな笑いを積み重ねて作品の流れを形成していくというスタイルの監督
ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督の他にも、三木聡(転々)や吉田恵輔(机のなかみ)、
そして佐藤佐吉(平凡ポンチ)などが挙げられるかと思いますが、彼等が手がけた諸作品、
またケラさんの歴代の監督作と比較しても、この『おいしい殺し方』の(笑えるか否かという意
味での)面白さは群を抜いていると思います。 

殺人的に料理が下手で自惚れ屋の女教師・消崎ユカを演じるのは奥菜恵。 デビュー当初
は正統派美少女アイドルとして、広末涼子と人気を二分していた奥菜恵ですが、今やすっか
りすっかり個性派女優のくくりで語られる機会が増えてきました。 そんな彼女の確かな演技
力を、ケラ監督がキッチリとおかしな方向へ導く事により、新たなる魅力が一気に開花、堂々
たるコメディエンヌぶりを披露しております。 ケラリーノ監督作品には欠かせない名脇役・
山イヌコ
との呼吸もピッタリで、まるで長きにわたって上演されて来た芝居でも観ているかの
ような安定感すら漂っておりますが、実はこの作品の撮影日程は極めてタイトだったってん
だから驚き。 時間をかけなくたってイイ作品は出来るという好例ですね。

そして特筆すべきは、空気の読めない主婦・山内清美を演じる池谷のぶえの怪演! これこ
そが、本作の成功に大きく貢献していると言っても決して過言では無いと思います。 一人息
子を事故だか病気だかで亡くし、その代わりとして飼い始めたおしゃべりオウムとのズレた会
話、そして顔面白塗りで踊り狂う前衛劇の辺りはマジでヤバい。  殺されるんじゃないかって
位に大爆笑しましたね。  恐るべし、池谷のぶえ

他にも、奥菜恵の後ろの席に座っている料理学校の生徒が、実は“恋のから騒ぎ”に出演し
ていたキャイ~ンの天野君似の彼女(府中文江)だったり、待ち合わせの目印として奥菜
が手に持っているモグラのぬいぐるみが、チェコの国民的アニメ『クルテク』のモグラだっ
たりといった小ネタも超満載。 しかし、個人的にはサザンのCD(海のYeah!)を床に叩きつ
けて粉々にする辺りに、単なる小ネタでは片付けられない反骨精神みたいなものを感じ取っ
てしまったんですよね。 サザン=定番・王道の象徴なワケで、それを粉々にするという行為、
これすなわち“メジャーに対する宣戦布告”なんじゃないかなぁ、なんて。…考え過ぎ? いや
いや、ケラさんと言えば80年代サブカルチャーの梁山泊・ナゴムレコードの総帥ですぞ。骨
の髄までアンチ・メジャーが染み込んだリアル・パンクな御仁ですから、きっとサザンのCDを
破壊したのにも、何かメッセージが隠されてると思うんだぁ。 …でも僕、サザンも大好きなん
ですけどね。  うーん、困った(*´▽`*)  

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2010/03/27(土) 14:33:02|
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愛川欽也

愛川欽也
愛川欽也って言ったらキンキンのルンペン大将

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  1. 2010/03/26(金) 17:03:53|
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竹内力 / 難波金融伝 ミナミの帝王 ~キタの女闇金~

ミナミの帝王4
ワケもなく大股開き


《あらすじ》
ミナミの鬼・萬田銀次郎(竹内力)のキリトリから逃れていた客が続々と返済に訪れた。
北新地にできた裏金融が金を流したらしい。 その店は高級クラブを装い、飲み代と称
して借用書を発行する新手の経営。オーナ-・冴子は、銀次郎への借金を苦に自殺し
た夫の復讐のため、彼の顧客を執拗に吸収する。 一方、冴子のバックで関西への経
済進出を企む関東鬼神会は、彼女の方針とは裏腹に客を傷害保険に加入させ、保険
金を力ずくでキリトる商法に乗り出していた。 窮地に追い込まれる銀次郎。はたして不
動のキリトリ伝説は崩れてしまうのか?3代目舎弟に長江健次梅垣義明(WAHAHA
本舗)を迎えたシリーズ5作目。


《用語解説集》

・あい釜を制する者が天下を制するんや
〔解説〕 “あい釜”とは、JR大阪環状線新今宮駅より南に位置する日本最大級のドヤ街
あいりん・釜ヶ崎地区の略称。 この地区を制したからといって天下を制する事は出
来ないと思われる。 多分、その場のノリで言っちゃったんでしょうね。


・あんたの亭主は借金に負けたんやない…
自分自身に負けたんや 

〔解説〕 本作におけるベスト・オブ・名言がコレ。 あんた=キタの女闇金屋・冴子の亭主
を自殺に追い込んだのは他でもない萬田銀次郎である。 まさしく泣きっ面にRIKI。


・エドモンド本田
〔解説〕 暴力団組長・沢木(ゆうき哲也)が、劇中でプレイしている対戦格闘ゲーム“スト
リートファイターⅡ
”で使用していたキャラクター。 ちなみに対戦相手はダルシム


・顔
〔解説〕 『この顔立てる方便…考えといてくれや』、『この萬田…顔にドロ塗られて黙っとる
ワケにはいかんのや』、『この萬田の顔…安ぅはないでぇ』等、“顔=メンツ”にまつわる発
言が頻出するのが本作の特徴である。


・この街はな、日本で唯一暴動が起きる街なんや
〔解説〕 いつの間にか銀次郎の3代目舎弟になっていた元サギ師・田所ジュンペイ(長江
健次
)のセリフ。 あい釜地区の民度の低さが端的にまとめられた一言。


・坂田雅彦
〔解説〕 冴子の片腕として働く元ヤクザ・加納役を演じていた強面の俳優。 実はこの人、
シリーズ第1作目『トイチの萬田銀次郎』にもヤクザ金融・花園組の成田役として出演し
ており、その際に『どないや…新地の味は?』という粘っこい名言を残している。 Vシネ
界には良く見られる“キャスト使い回し現象”である。


・ワシらはな、根性入れてゼニを稼いでますんや…
その根性の入ったゼニを貸すんでっせ?
あんたも根性入れて借りなあきまへんで 

〔解説〕 根性・根性・根性の3連コンボである。

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  1. 2010/03/26(金) 15:08:46|
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竹内力 / 難波金融伝 ミナミの帝王 ~言われなき借金~

ミナミの帝王3
ワケもなくセンターに竹井みどり


《あらすじ》
常連客・山下の利息返済日に、何故か彼の娘・彩が銀次郎(竹内力)の前に現れる。売
上金を詐欺師・黒川(河原さぶ)と田所(長江健次)に騙し取られ、そのショックで山下は
倒れてしまったのだ。 それなら奴等に返済させると銀次郎は田所のマンションへ向かう。
まずは、失踪した黒川の偽造文書を作り、保証人を田所に仕立てる。 田所はあわてて
黒川を捜し始めるが、黒川はフィリピンへ高飛びしたとの情報が! 銀次郎は彩を連れ、
フィリピンへと飛び立つ!  初の海外ロケを敢行したシリーズ第4作目。


《用語解説集》

・あみだのヨッちゃん
〔解説〕 フィリピン在留歴・15年の情報屋。 顔中にあみだくじの様な傷痕がある事から
こう呼ばれている。 マニラの裏の裏まで知りつくした事情通だが、“時折日本のオンナ
が無性に恋しくなる”との事。  帰国したらイイじゃないスか。


・キリトリ
〔解説〕 ヤミ金用語で『取り立て』の意。  類義語として『追い込む』というのもある。


・スッポンの立石(丹古母鬼馬二)
〔解説〕 銀次郎達にソデの下を要求して来た不良刑事。 要求をつっぱねた銀次郎達
を目のカタキにする様になる。 刑事のクセに典型的なドヤ街フェイス。 しかも前歯が
無いという嬉しいオマケ付き。


・ゼニは儲けるモンやない。
汗水たらして奪い取るモンじゃい!

〔解説〕 今作におけるベスト・オブ・名言がコレ。 『汗水たらして』を付け加えるだけで、
キリトリが何となく尊い行為の様に思えてくるから不思議ですね。


・ネキスト!
〔解説〕 わざわざフィリピンくんだりまでホステスの買い付けにやって来た暴力団組長・
沢木(ゆうき哲也)が、マニラのパブで敢行したオーディションの最中に放ったインチキ
英語。  多分『NEXT!(次の方どうぞ!)』って事なんだと思う。


・骨休めのつもりで行って来い
〔解説〕 スッポンの立石の罠にかかった銀次郎の舎弟・竜也(大森嘉之)が、いわゆる
“別件逮捕”で引っ張られそうになった際に、銀次郎が竜也に捧げた贈る言葉。


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2010/03/23(火) 12:34:49|
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松田優作 森田芳光 / 家族ゲーム

きょうだい
ワケもなく仔猫


どうも。ギャグ漫画ゲリラ・中川ホメオパシーの非実在青少年担当、ブロッケンです。

森田芳光脚本・監督の映画『家族ゲーム』を観ました。 このブログでATG関連の
作品を取り上げるのは『台風クラブ』に引き続き二本目になりますね。

高校受験を目前に控えたいじめられっこの次男・沼田茂之(宮川一朗太)に、風変わ
りな大学生・吉本勝(松田優作)が家庭教師として雇われた事から巻き起こる沼田家
の騒動を、シュールかつドライに描いたホーム・ドラマ。

まず何と言っても本作の最大の魅力は、松田優作演じる謎の家庭教師・吉本勝の
圧倒的な存在感に尽きると思います。 三流大学の7年生(!)であるという事と、ど
うやら恋人がいるらしいという事以外、一切が謎のヴェールに包まれた吉本。普通
のドラマであれば、人物描写の掘り下げが甘い等といった批判の対象にもなりかね
ないキャラ設定ですが、本作においてはその情報の少なさ、つかみどころの無さこ
そが吉本という男のミステリアスな魅力につながっているという点が非常に面白かっ
たですね。

そんな彼の不透明なパーソナリティとは対照的に、いつも小脇に植物図鑑を抱えて
いる、飲み物は一気に飲み干してしまう、暴力をふるいそうになると軽く鼻をすすり
鳴らす等々、外見的な特徴や仕草はとてもヴァリエーションに富んでいるという、そ
のちぐはぐ加減が重ねて面白い。

この、特徴的でありながらも素性の全く見えない男を名優・松田優作が演じる事に
よって、そのアンビバレントな魅力は更に倍増し、どこかユニセクシャルな振る舞い
(宮川一朗太のほっぺにキッスしたり、伊丹十三の手を握りしめる等)と相まって、
圧倒的な存在感を醸し出しております。

素晴らしい映画の条件として、キャストと劇中人物の親和性の高さ―平たく言えば
“この役はこの演者以外に考えられない”と感じられるか否かというのが挙げられる
かと思いますが、まさに本作における家庭教師・吉本勝役には、松田優作以外考え
られない位、絶妙のハマリっぷりでしたね。

本来なら家族団欒の象徴である食卓が、何故か会議室の長机の様に横長で、そこ
へ横一列に腰掛けて、互いに目も合わせず食事をするといった、ある種異様な光景
も実にインパクト大。しかもその食卓の中央の席に部外者である松田優作が居座る
事により、何ともいえないギクシャクとしたムードが漂う辺りが滑稽でもあり、どこか
不気味でもありました。 

また、足音やクラクション、そして鳩時計やテレビの音声といった実際の生活音とセ
リフ以外、音楽やBGMを一切排したドライな演出も、異様な食卓風景と併せて、ホ
ームドラマ=温和でほのぼのとしたイメージという既成概念に無言で“?”を叩きつけ
ているかの様です。 

森田芳光監督が、これらの実験精神溢れる演出の数々を通じて描いたどこかイビツ
な家族像が、劇場初公開した1983年当時よりもむしろ現代に暮らす家族のありよう
に、より多くの共通点を見出す事が出来るという事実に、今さらながら驚かされます。

そして、物語の終盤、松田優作が突如として凶暴さをむき出しにして沼田家の面々を
一人ずつ張り倒し、最後に例の長テーブルをひっくり返してその場を去っていく、いわ
ゆる“最後の晩餐”と呼ばれるシーンを経て、問題のラストシーンがやって来ます。

一見すると、春の陽気に誘われて母親(由紀さおり)と二人の息子達が部屋の中で眠
りこけているだけの、取るに足らないシーンの様にも見えますが、ただ一人父親(伊丹
十三
)の姿だけがそこには無く、何故か上空からはヘリコプターのプロペラ音が不穏
に響き渡っています。 

ここではたと、直前の“最後の晩餐”の最中で父親と長男・慎一が口ゲンカになり、そ
の会話の中で慎一が“金属バット殺人”をほのめかしていた事を思い出し、“ひょっと
すると伊丹十三は、息子達の手で殺されてしまったのでは…?”という、恐ろしい想像
が頭をよぎる、と。 そしてこの場合、ヘリコプターの音は殺人現場に押し寄せたマス
コミの取材ヘリの音という事になるのです。 …怖っ!

…この謎多きラストシーンに関しては、今まで実に様々な解釈が映画ファンの間でな
されてきたそうで、同じ団地に住んでいる若奥さん(戸川純)が由紀さおりに語った『う
ちの亭主の父親が危篤なんだけど、部屋で亡くなった場合、棺桶がエレベーターに入
りきらないので、どうやって外へ運び出せば良いのか?』というセリフに呼応したラスト
―つまり、ヘリに棺桶を乗せて団地の外へ運び出しているという解釈もあれば、この映
画の撮影当時、森田芳光監督がフランシス・コッポラ監督の映画『地獄の黙示録
にハマッていて、どうしてもラスト・シーンにヘリの音を使いたかっただけで、特別深い
意味は無いと捉えている方もいます。

いずれにせよ大いに想像力を掻き立てられ、深い余韻が胸に残る、素晴らしいラスト・
シーンですよね。 同じく謎に満ちたエンディングが話題を呼んだ『新世紀エヴァンゲ
リオン
』(今はエヴァンゲリヲンだっけか)より先駆けること十数年前、すでに我が国に
もこのような映画が存在したとは…。 おそろしく前衛的な作品だと思います。 傑作。


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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2010/03/22(月) 19:22:13|
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鮎河ナオミ

鮎川ナオミ
鮎河ナオミって言ったらナオミ・ウェイト・ヤマモト(本名)


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  1. 2010/03/20(土) 20:41:04|
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竹内力 / 難波金融伝 ミナミの帝王 ~金貸しの条件~

ミナミの帝王2
ワケもなくRIKI


《あらすじ》
ミナミの街でゴキブリのように棲息する悪徳刑事・金子竜也(大森嘉之)は、ある時
代理人として銀次郎(竹内力)のもとへ借金の返済に行くが、その一部をネコババ
しようとしたことを見抜かれ、逆に銀次郎から借金を背負う羽目に…。 しかし、ゴキ
ブリのようなこの男も、クラブのママ・千明には真剣に惚れていた。ある時千明から、
吉本という詐欺師に遭い、大金を持ち逃げされたと打ち明けられる。 竜也は吉本の
足取りを追う一方で、千明のために新たに銀次郎からの借金をする。利息が膨れ上
がり返済不能となった竜也に、銀次郎は自己破産を勧めるが…。 シリーズ3作目。


《用語解説集》

・金融屋にチャカは無用や
〔解説〕 元刑事の二代目舎弟・竜也(大森嘉之)に対して、銀次郎が毅然と言い放った
一言。 チャカ(拳銃)は無用だけど暴力はふるう。 それが金貸しの条件である。


・下駄がわりにつこうて下さい
〔解説〕 ミナミの暴力団・沢木組の組長(ゆうき哲也)のお誕生パーティーにて、上の
セリフと共にロールス・ロイスのキーが組長に手渡された。  組長もニッコリ。


・この皮かぶりが!
〔解説〕 そんな沢木の親分が、使えない構成員・広瀬に向かって放った渾身の悪口。
このセリフの直後、『わしかて皮かぶりやんか』と、自分に対するツッコミも忘れない
辺りに、親分の度量の広さを窺い知る事が出来る。


・ゼニには人間の怨念がこもってるんじゃい!
〔解説〕 ミナミの鬼の金銭哲学は、時としてスピリチュアルな領域にまで及びます。


・ほっといてもお風呂に沈む運命ですわ
〔解説〕 お風呂に沈む=ソープに堕ちるっちゅう意味ですわ。


・仏心でゼニ儲けはできまへん
〔解説〕 類義語として、『情けは利息にならんのじゃい!』というのもある。


・ワシは地獄の底まで取り立てに行ったる。
ついでにエンマさんも保証人にしたるでぇ

〔解説〕 ついでに巻き込まれた地獄の主が可哀相です。


・ワシも地獄の釜の上でゼニのやり取りしてまんねん
〔解説〕 地獄シリーズ第2弾。 “地獄”、“仏”、“鬼”といった単語が15分に1回は
必ず飛び出すのも、『ミナミの帝王』シリーズの特色である。

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2010/03/20(土) 12:17:00|
  2. ミナミの帝王
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川村ゆきえ 乙黒えり / 吸血少女対少女フランケン

バニラビーンズ
ワケもなくバニラビーンズ


どうも。ギャグ漫画ゲリラ・中川ホメオパシーの村上佳菜子担当、ブロッケンです。

内田春菊原作、川村ゆきえ主演の映画『吸血少女対少女フランケン』を観ました。

川村ゆきえ扮する吸血少女・有角もなみと乙黒えり扮するフランケン少女・富良野けい子が、
愛しのクラスメイト・水島君をめぐって血で血を洗う壮絶なバトルを繰り広げるという、まさに
タイトル通りの超B級スプラッタ・コメディー映画でございます。

いやぁ、とにかく悪趣味な映画でした。 一に流血、二に流血、三四が無くて五に流血って感じ
で、とにかく血しぶきが舞いまくるゴアな内容。 冒頭からいきなり女子高生(?)の首が三つば
かし飛んで、川村ゆきえ嬢の顔が真っ赤に染まるんだもんなぁ。 思わず脳内でX‐JAPAN
の“”が響き渡りましたよ。

セーラー服にルーズソックスっつう川村ゆきえのカッコも、確かに似合ってはいるんですけど、
実際の年齢と照らし合わせて考えた場合、さすがにちょっと無理があるというか、そこはかとな
くAVっぽくてややゲンナリ。 ついでに言えば川村ゆきえの演技も、AV女優の小芝居と大差無
いトホホなクオリティだったのが哀しかったですね。キャリアを重ねる毎に表現の幅が広がって
いくってんなら合点がいくんですけど、川村ゆきえの場合、徐々に演技力が劣化してる様な気
がするのは何故だっ。 

それに対し、フランケン少女役の乙黒えりの方は、まだちゃんと演技していた様に感じましたが、
彼女の場合、物語終盤で異形のクリーチャーに変形してしまい、結果的にそのヴィジュアル・イ
メージしか印象として残らないのが実に残念なトコロ。 つうか乙黒えりって一応アイドルなんで
すよね? アイドルが変形しちゃイカンでしょ。 そういえば、映画『エコエコアザラク』で、まだ駆け
出しの頃の菅野美穂の顔がパックリ二つに割れて、そこからデーモン(!)が飛び出て来た時も
相当ショックだったっけなぁ。

それと『ガングロ部』だとか『リストカット部』みたいな、不謹慎なユーモアセンスって個人的にはキ
ライではないっつうか、むしろ大好物なんですけど、何つうかこう、全体的にギャグが上滑りしてい
たのが惜しかったですね。 “不謹慎”をそのまま映像化するのは意外と簡単だけど、不謹慎をユ
ーモアに転化させるのは、決して簡単な事ではないのだなと云う事を改めて痛感した次第です。 

それにしても、津田寛治演じるマッドサイエンティストが歌舞伎役者みたいなカッコだったり、変形
後の乙黒えりが着物姿だったりと、要所要所で和テイストを盛り込んで来るのは何故なんでしょ?
まぁ、深い意味なんか無いんでしょうけど、もしかすると欧米市場に対するアピールといった意味合
いも少なからず含まれているのかもしれませんね。 

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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2010/03/18(木) 23:02:36|
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彩月貴央

彩月貴央
彩月貴央って言ったらラブベリー

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テーマ:女性タレント - ジャンル:アイドル・芸能

  1. 2010/03/10(水) 18:39:44|
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浅野忠信 佐津川愛美 北村一輝 / 鈍獣

軍団
ワケもなく飲み会


どうも。 ギャグ漫画ゲリラ・中川ホメオパシーの別れさせ屋担当、ブロッケンです。

宮藤官九郎原作・脚本の映画『鈍獣』を観ました。

失踪した人気作家・凸川隆二(浅野忠信)の消息を辿るべく、彼の生まれ故郷・ときわ町に
やって来た雑誌編集者・静(真木よう子)。そこで彼女を待ち受けていたのは、ホストの江田
(北村一輝)と警官の岡本(ユースケ・サンタマリア)だった。連載している小説の中で、次
々と江田と岡本の過去の悪行を暴いていく凸川。 彼のペンにより、ある重大な秘密が漏れ
る事を恐れた二人は、とうとう凸川の殺害を決意する…というあらすじ。

うーん…どうなんでしょ? 『池袋ウエストゲートパーク』で初めてその存在を知って以来、
ほぼ全てのクドカン作品を網羅してきた、比較的熱心なクドカン・シンパを自称する僕では
ありますが、この『鈍獣』に関して言えば、手放しで絶賛出来ないってのが正直な感想です。

もちろん、クドカン特有のアッパーなギャグ・センスは今作においても遺憾なく発揮されてお
りましたし、豪華キャスト陣によるブッ飛んだ怪演の数々も文句ナシに面白い。北村一輝
じる都落ちした場末のホスト・江田っちなんて最高でしたね。ベッドの上で“殺す”と“ポロす”
の違いを南野陽子に説明するトコロなんか大爆笑でした。

佐津川愛美演じるブリッ子(死語?)ホステス・ノラも反則級の愛くるしさ。『ラブ★コン』風に
言うなれば、キュン死に寸前ってトコですか。でも、個人的には『腑抜けども、悲しみの愛
を見せろ
』における、おどおどした感じの佐津川愛美の方が断然ツボなんスけどね。 フフ。

そして今作の主役であり、ケタ外れの鈍感力の持ち主・凸川隆二を演じるのは浅野忠信
“自然体”や“朴訥”といった枕詞で語られる事の多い浅野忠信ですが、これほどまでに
(イイ意味で)不自然な彼の姿を観るのは初めて。『東京ゾンビ』もイイ線いってましたけど、
今作はさらに輪をかけてハジけちゃってます。 ノラと一緒にスーパーで買い物してる時に
垣間見せたハイテンションなバカ顔は、あるイミ新境地なんじゃないでしょうか。

しかし、異様に力の入った枝葉(ギャグ)の部分に比べ、肝心のストーリーがどうにも貧困と
いうか、あと一つ練られていない様に感じたんですよね。 どうして凸川は江田と岡本の過去
をネタにして小説を書き続けたのか?どんな手段を使って殺害しても、生き返って来るのは
何故か? そもそも凸川は、いつ小説を書いているのか? これらの疑問に対する明確な答
えが、とうとう最後まで出されずじまいだったのにはガッカリでした。 後に残されたのは、誰
が犯人なのかが書かれていない推理小説を読んだみたいな残尿感と徒労感のみ。 こうな
ると、面白かった筈のギャグの部分すら、何やら空虚に思えて来るんだから、不思議なモン
ですね。 “終わり良ければ全て良し”ならぬ、“終わり良くないから全て微妙”ってカンジ。

そもそもクドカンのユーモア・センス自体、入り組んだストーリーと相性が良いとは言い難い
ので、ある程度投げっぱなし、やりっぱなしの部分が残るであろう事は予測していたのです
が、ここまで中途半端だと、さすがにちょっとツライなぁ。

最後に余談ですが、 今作が劇場公開してた当時、オニツカタイガーのショップ内にこの
鈍獣』のポスターが大々的に貼られていたのが微妙に謎だったんですけど、劇中で浅野
忠信
が履いてるスニーカーがオニツカタイガーだったからなんですね。 うーん、謎が解
けてスッキリ。  …どうせなら本編でもスッキリしたかったですけどね、ええ(゚ω゚)

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  1. 2010/03/09(火) 19:55:26|
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綾瀬はるか

綾瀬はるか
綾瀬はるかって言ったら僕の彼女はサイボーグ

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  1. 2010/03/09(火) 14:37:44|
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竹内力 / 難波金融伝 ミナミの帝王 ~計画倒産~

ミナミの帝王1
ワケもなく風林火山


《あらすじ》
ある日、銀次郎(竹内力)たちは不動産を経営する相馬(石井光三)と言う男に会う。自宅の
土地は抵当が打たれ、明日にも倒産というとこと。貸そうにもこちらが貸し倒れになってしま
うような状態である。にも関わらず相馬は、二千万もの金を貸して欲しいと言うのだ。しかし
相馬の倒産には理由があった。証券会社の安田という男の口車に乗せられ株で失敗し、そ
のうえ、ゴルフ会員権まで買わされた。 結局はすべてがバブルではじけたという訳だ。そこ
で安田に肩代わりさせようと思い付く銀次郎だったが、安田は只の証券マンではなかった!


《用語解説集》

・うまい事いったら阪神が優勝するなぁ
〔解説〕 恋愛モード真っ最中の舎弟・竜一(柳沢慎吾)に対して銀次郎が放った一言。 
皮肉ひとつ取ってもミナミ流なのが嬉しい。


・ええ汗流した後で悪いけど、きっちり冷や汗かかしたれい
〔解説〕 サウナでくつろぐ債務者を発見した際の銀次郎の一言。 まさに天国から地獄。


・女はしたたかでしなやかやでぇ 
〔解説〕 “したたか”はさておき、“しなやか”の意味がちょっと解らない辺りがポイント。


・金貸しは顔で商売しまんねや
〔解説〕 この場合、顔=メンツという意味であるが、それを踏まえた上で竹内力の顔面力
は常軌を逸していると言わざるを得ない。


・香典があるがな
〔解説〕 無一文で夜逃げした悪徳証券マン・安田の父親の葬儀に乱入した銀次郎が
吐いた鬼の一言。 “泣きっ面に蜂”ならぬ、“泣きっ面にRIKI”である。


・情けは利息にならんのじゃい!
〔解説〕 利息原理主義者・萬田銀次郎の、魂の叫び。


・ナニワの商売人は頭下げて蔵建てるのがホンマや
〔解説〕 『ホンマや』と断言されたら『はァ、そうでっか』と答えるより他ない。


・服は上等やけど靴の古いのんにすんなりと貸すな…
金融屋の言い伝えゆうヤツです

〔解説〕 “金融屋の言い伝え”っつう言い回しがタマラナイですね。


・道の真ん中で勃起させたらアカンよ
〔解説〕 竜一に惚れているオカマのスミ子が、竜一の股間を握り締めながら放った一言。
どこで勃起させようとこっちの勝手であろう。


・ミナミの鬼は少々エグぅおまっせ!
〔解説〕 少々どころではないのは言うまでもない。


・ワシはミナミの鬼やで
〔解説〕 鬼だから、舎弟に貸した金にもトイチの金利をふっかけます。  


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  1. 2010/03/08(月) 02:44:37|
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江口洋介 妻夫木聡 宮崎あおい / 闇の子供たち

寝釈迦
ワケもなく寝釈迦



毎度です。 ギャグ漫画ゲリラ・中川ホメオパシーのハライチ担当、ブロッケンです。

阪本順治監督の映画『闇の子供たち』を観ました。 

タイ在留の日本人記者・南部(江口洋介)が、正義感の強いNGOの恵子(宮崎あおい)
と気の弱いカメラマン・与田(妻夫木聡)らと共に、闇ルートで取り引きされる臓器売買
と幼児売春の恐るべき実態に迫る、戦慄のサスペンス映画。

重い。 これはもう途方もなく重い内容です。 貧困の為身売りに出されたタイの少年
少女達が薄暗い売春宿で先進国の変態どもの性の玩具にされ、挙句の果てに生きな
がら心臓を摘出されるという、目を背けたくなる程凄惨でショッキングなシーンがこれ
でもかと続きます。 しかし、目の背けたくなる様な哀しい現実が存在するからこそ、そ
れを作品にして、問題提起していくのだという、制作者サイドの強い熱と覚悟が伝わっ
て来る内容でした。 

夢と理想に燃えるNGOのボランティアスタッフ役を宮崎あおいが好演しておりますが、
今作における彼女の立ち居振る舞いを見ていると、正義や理想が厳しい現実の前では
如何に無力であるかという事に否応なく気づかされます。 宮崎あおい江口洋介
共に、心臓移植を待つ家族の家に赴いた際、移植手術を受ける子供の父親(佐藤浩市)
が呟いた『できれば(臓器提供を)よその国に頼りたくなかったよ。石油じゃないんだから』
という嘆きに、我が国の心臓移植の現状を垣間見る思いです。

江口洋介が現地で行動を共にするカメラマン・与田(妻夫木聡)の『見たいんだけど、見
られたくない』というセリフも、妙に心に残る一言でしたね。 インターネットを利用する人
間であれば大なり小なり身に覚えのある感慨かと思いますが、ネットの匿名性を傘に
着た底無しの欲望が、時としてアジアの貧しい子供たちを性の玩具に貶めるという事実
に想いを馳せるだけで、何とも言えない暗鬱な気持ちになります。

そして今作の主人公・南部を演じる江口洋介ですが、彼の誠実な、説得力に満ちた演技
は、現実と隣り合わせのドラマと非常に相性が良く、だからこそ医者や刑事の役として多
数の作品に出演しているのだと思います。 しかし、今回はそんな彼の誠実なキャラクタ
ーを最大限に逆手にとった、驚愕の結末が用意されております。 極めて後味の悪い結
末ではありますが、ややもするとワンパターンになりがちな江口洋介の従来像を打ち壊
す事には成功していると思います。

幼児売春や臓器売買がモチーフの作品ではありますが、単なる問題提起や一方的な糾
弾に留まらず、“人間は状況に応じて加害者にも被害者にもなり得る、虚ろな存在である”
という真理を描ききった点にこそ、本作の意義を見出す事が出来るのでないでしょうか。

トータル138分、当然ながらほとんど“笑い”の無い今作。 しかし一ヶ所だけ、豊原功補
スナックでテレサ・テンの『つぐない』をしみじみ歌っているシーンだけは思わずニヤリと
させられました。  シブいぜ、功補(*´▽`*)


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  1. 2010/03/06(土) 19:52:53|
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長手絢香(アヤカ)

アヤカ
長手絢香って言ったらココナッツ娘。

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  1. 2010/03/04(木) 21:09:55|
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絢香

絢香
絢香って言ったら三日月

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  1. 2010/03/03(水) 20:46:26|
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豊川悦司 小池栄子 仲村トオル / 接吻

岡本太郎
ワケもなく岡本太郎 


どうも。 ギャグ漫画ゲリラ・中川ホメオパシーの戸田菜穂担当、ブロッケンです。

豊川悦司小池栄子主演の映画『接吻』を観ました。

閑静な住宅街で起こった殺人事件。 一家三人を金槌で惨殺した犯人・坂口秋生
(豊川悦司)がTVカメラに向けて見せた微笑みに魅せられたOL・京子(小池栄子)は、
弁護士の長谷川(仲村トオル)を通じ、徐々に坂口へと接近していく…というあらすじ。

誰からも必要とされず、“ひとりぼっちでいる事を仕方なく受け入れて来た”男女がめぐり
逢い、魂の深い部分で共鳴しあう…これはもう、男の方がたまたま(?)殺人犯だったって
事を除けば、れっきとした純愛映画なんじゃないかな、と。

坂口に惹かれていく陰気で冴えないOL・京子を演じたのは小池栄子堤幸彦監督による
映画“恋愛寫真”で見せたむき出しの狂気とはまた一味違った、“内に秘めたる狂気”を
見事に表現しております。 小池栄子って、セリフの無いシーンで垣間見せるさりげない
表情や目の演技が非常に上手いですよね。 とりわけ、報道陣に取り囲まれた彼女が、冷
ややかな視線をカメラに投げつける時の表情! ここで僕、背中がゾクッとしましたもん。

そんな小池栄子の一途なふるまいを心配する弁護士・長谷川(仲村トオル)も、いつの間
にか京子に好意を抱く様になり、やがて奇妙な三角関係(?)へと発展していくという展開
も、非常に倒錯していて面白かったですね。

自ら犯した罪に苛まれ、精神的に追い込まれていくトヨエツに対し、小池栄子は日を追う
毎に綺麗に、そして快活になっていくという、そのコントラストも印象的でした。 やはり、
実際に殺人を犯した者とそうでない者の間にどれだけ共感が芽生えたところで、完全に
同じ心境には立てないという事でしょうか。

そんな二人の埋め難い心の隔たりを飛び越えるべく、物語終盤、間仕切りの無い部屋で
坂口と面会する事を許された京子が、あるとんでもない行動に出ます。 この部分こそが
本作の最大のミステリーであり、“接吻”という表題の由縁でもあるのですが、理解を超え
た人間の行動ほど恐ろしいものは無いという事を痛感させられる、まさしく衝撃の結末だ
と思います。

この時、仲村トオルに対して小池栄子が吐き捨てる様に言った『私の事をどうにかしよう
なんて思わないで!放っといて!』というセリフですが、これは仲村トオルに対してだけ
ではなく、それまで彼女の事を無視して、軽んじて、好き勝手なレッテルを貼ってきた世間
に向けられた“断絶の言葉”にも受け取る事が出来るのではないでしょうか。

…それにしても、究極の純愛映画たる本作の主役の男女が、ついぞ一度も口づけを交わ
す事なく別れを迎えるとは。 それなのにタイトルは『接吻』。 うーん、考えれば考えるほど
謎は深まるばかりです。 ともあれ、今作の結末のインパクトたるや相当なもの。 頭で理
解は出来ずとも、必ずや胸に何かが突き刺さるんじゃないかな、と。

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  1. 2010/03/03(水) 13:34:33|
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あめくみちこ

あめくみちこ
あめくみちこって言ったらワイドスクランブル

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  1. 2010/03/01(月) 21:18:52|
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