
ワケもなく
小型犬毎度です。 ギャグ漫画ゲリラ・
中川ホメオパシーの香山リカ担当、ブロッケンです。
伊坂幸太郎原作の映画『
陽気なギャングが地球を回す』を観ました。
演説の達人・響野(
佐藤浩市)、他人の嘘を見破る名人・成瀬(
大沢たかお)、スリの天才・
久遠(
松田翔太)、正確な体内時計を持つ女・雪子(
鈴木京香)。ひょんな事から出逢った
4人が、各々のスキルを活かしながら次々と銀行強盗を決行していく…というあらすじ。
いやはや、“豪華キャスト”という枕詞がこれほどしっくり来るキャスティングもなかな
か無いんじゃないかって位に鉄壁の布陣ですね。 さらに、今をときめく大ベストセラー
作家、
伊坂幸太郎の原作とあっては、こらもう期待するなって方が無理な相談でござい
ます。 で、肝心の内容はどうだったかと云えば…うーん、諸手を挙げて快哉を叫ぶ程
でもないっつうか。正直言ってやや期待ハズレな感は否めません。
佐藤浩市演じる
演説の達人・響野の決めゼリフで『
ロマンはどこだ?』ってのがあるんですけど、少な
くとも今作には、ボクの思い描くロマンは見当たらなかったな、と。
個性の異なるスペシャリスト達が大胆かつスマートに銀行強盗を成功させて行くという
ストーリー展開には胸躍るものがありましたし、主役4人の佇まいも実に魅力的。つうか
今作の劇場公開が2006年という事ですから、今からたった4年前とかそんぐらいの作品
の筈なのに、劇中の
松田翔太のあどけなさ&愛くるしさは何なんでしょ?そんな無邪気
なスマイルでハムスターのおでことか撫でられたら、世の女性はすべからく萌え死に必
至でしょ。ズルイよ、翔太。 そんな
松田翔太のキュートさと、
大沢たかおのクールネス、
佐藤浩市のちょいワル(ボチボチ死語ですか)加減、それに
鈴木京香の大人の色香。
要するに素敵×4で最高に素敵な4人組ってワケですよ。 へへ。 雑な説明ですね。
にもかかわらず、イマイチこの『
陽気なギャングが地球を回す』の世界に没入できな
かったのには、いくつかの理由がありまして。
まず気になったのが、明らかにCGと見て取れるシーンと、CGではないシーンの織りま
ぜ方が、あまりにも不自然なんスよね。 何台ものパトカーが連なって強盗団の車を追跡
する場面が最も分かりやすいんですけど、もうちょっと巧妙にカムフラージュ出来なかっ
たモンかな、と。 “一発でCGと見破られちゃうCG”って、一気に作品の印象をチープに
してしまうものでして、それを映画開始から10分かそこらで垣間見せられたモンですから、
いきなりそこで出鼻をくじかれたというか。
また、物語終盤、
鈴木京香を除く主役3人に
大倉孝二を加えたメンバーで銀行強盗を
決行する、いわばクライマックスとも言える大事な場面で、唐突に
S.O.S.(スクープ・オ
ン・サムバディ)の曲が流れ出した時もガクッと興醒めしたなぁ。 わざわざそんな、安い
イメージPVみたいに仕立てなくても良かったのに。 勿体ない。
あ、でも
和田アキ子とS.O.S.がコラボしてるエンディング・テーマはすっごい良かったで
す。 最初、黒人のソウルシンガーが歌ってんのかと思ったら、アッコなんだもん。やっぱ
和田アキ子の歌は凄いよ。 バラエティー番組になんざ出なくてもイイから、もっともっと
ソウルフルな歌を聴かせて下さいよ、アッコさん! ハーッ!(『古い日記』風で) …へへ。
最後の最後で映画と全く関係ない話に突入しちゃいましたけど、これもまた一興って事で。
スポンサーサイト
テーマ:映画感想 - ジャンル:映画
- 2010/01/10(日) 17:55:52|
- 映画レビュー
-
| トラックバック:8
-
| コメント:0
ロ マ ン は ど こ だ
■監督・脚本 前田哲■脚本 長谷川隆、、丑尾健太郎■原作 伊坂幸太郎(「陽気なギャングが地球を回す」)■キャスト 松田翔太、大沢たかお、鈴木京香、佐藤浩市、加藤ローサ、大倉孝二、光石研、松尾スズキ、大杉漣、木下ほうか
□オフィシ?...
- 2010/01/11(月) 21:12:55 |
- 京の昼寝~♪
(試写会にて)
原作は伊坂幸太郎の同名小説。
〔オーシャンズ11,12〕の様な映画かな。
出演は大沢たかお、鈴木京香、松田翔太、
加藤ローサ、佐藤浩市。
人間嘘発見器の大沢たかお。
正確な体内時計をもつ鈴...
- 2010/01/11(月) 22:01:13 |
- 花ごよみ
『陽気なギャングが地球を回す』公開:2006/05/13監督:前田哲原作:伊坂幸太郎『陽気なギャングが地球を回す』(祥伝社刊)出演:大沢たかお、鈴木京香、松田翔太、佐藤浩市、大倉孝二、加藤ローサ銀行での爆弾騒動の現場に偶然居合わせた4人の男女。なぜか他人の嘘を確...
- 2010/01/11(月) 22:42:54 |
- 映画鑑賞★日記・・・
そこにロマンはあるか?
銀行の爆弾騒動で偶然居合わせた4人。他人の嘘がわかってしまう男・成瀬。正確な体内時計を持つ女・雪子。若き天才スリ師・久遠。いい加減な理屈をこねる演説の達人・饗野。4人はチームを組んで銀行強盗を行う。それは金が目的ではなく、ロマ...
- 2010/01/12(火) 00:59:50 |
- CINECHANの映画感想
「ザ・マジックアワー」の佐藤浩市繋がりで何か探してたら、
「築地魚河岸三代目」の大沢たかおが主演の本作を発見。
しかも「花より男子ファイナル」に出てる松田翔太まで出演してるしーーー。
- 2010/01/12(火) 01:17:43 |
- ★☆ひらりん的映画ブログ☆★
ロマンはどこだ!?
CAST:大沢たかお/佐藤浩市/松田翔太/鈴木京香/加藤ローサ 他
■日本産 92分
う~ん・・・なんでしょ~・・・。
あまりおもしろくなかったのよね~。
コミカルなのはいいけど、その世界観にのめり込めなかったのよ~。
最初のみなとみらいでのC...
- 2010/01/12(火) 14:42:59 |
- ひるめし。
意識するしないにかかわらず他人の嘘がわかってしまう男と、コンマ1秒まで正確に時を刻む体内時計を持つ女。口から生まれてきたようないい加減な理屈をこねる演説の達人と、生まれ...
- 2010/01/13(水) 02:27:55 |
- やっぱり邦画好き…
■先日TVで放映された三谷幸喜脚本・監督『ラヂオの時間』で鈴木京香を見ていたら、同じ職場でグループウェアの管理者をやっていた女性(注:既婚)を思い出した。去年転職してしまったけど、お元気でしょうか?もしこのページをご覧でしたらご一報下さい。(注:その後...
- 2010/01/21(木) 07:51:40 |
- 愛と苦悩の日記