中川ホメオパシー 

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柏原収史 前田愛 吉川ひなの / カミュなんて知らない

火気厳禁
ワケもなく火気厳禁


どうも。 ギャグ漫画ゲリラ・中川ホメオパシーの小沢健二担当、ブロッケンです。

柳町光男監督の映画『カミュなんて知らない』を観ました。 ブッ飛びましたね。

2000年に愛知県で実際に起きた老婆刺殺事件をモチーフに自主制作映画を撮ろうと
する映像ワークショップの大学生達(柏原収史前田愛中泉英雄 他)。 しかし、
足並みの揃わないスタッフ同士のいさかいが混乱を招き、やがて現場は徐々に狂気
の渦に飲まれていく…というあらすじ。

題名にあるカミュとは、フランスの小説家、アルベール・カミュから取られたもの
で、彼の代表作『異邦人』の中で主人公・ムルソーが犯した不条理な殺人の動機に
ついて、“太陽が眩しかったから”と答えた一節はあまりにも有名です。

現場スタッフのてんでばらばら加減といったら、観ているこっちまでうんざりする
位に惨憺たるもので、監督役の柏原収史はストーカー気質の恋人・ユカリ(吉川ひ
なの
)に執拗に付きまとわられるわ、前田愛は恋人(玉山鉄二)が登山キャンプに
行ってるスキに色んな男にフラフラとよろめくわ、急遽自主映画の主演を務める事に
なった風変わりな演劇青年・池田(中泉英雄)は、実は幼少期に性的虐待を受けてる
わ、おまけに担当教授役の本田博太郎も、キャンパス内でダンスの練習に励む黒木
メイサ
に夢中で自主映画どころじゃないわで、もう滅茶苦茶。混乱の原因のほとんど
が色恋沙汰ってのが、いかにもモラトリアム期の学生らしいというか何というか…。

そんなカオス丸出しな連中が撮ろうとしてるのが“不条理殺人”を題材にした映画
だってんだから、こりゃもうエロスとタナトスの人間交差点状態。 こみあげるエゴ
とリビドーと殺人の衝動が幾重にも交錯し、徐々にゆらいでいく倫理。やがて自主
映画の世界に引きずられていくようにして、一人、また一人と狂気に蝕まれていく
様子が実にリアルでイヤ~ンって感じ。 管弦楽サークルの生徒達が三々五々に
楽器を吹き鳴らし、校舎内に不気味な不協和音が響きわたる中での一幕などは、
正気から狂気へとスライドして行く彼等の心の移ろいを、うまく表現しております。

そして、極めつけはラストシーンの衝撃! これはもうボクなんかが言弁を弄した
ところで、その凄まじさが伝わるものでもないと言うか、とにかく実際に体験して
頂くのが一番かと思います。良くも悪くも、ここまで鮮烈に脳裏に“焼き付く”ラスト
シーンは、そうそう無いんじゃないかと。 子供が観たらトラウマ必至ですぞ。

最後に余談ですが、この『カミュなんか知らない』は、冒頭からいきなり5分を越え
長回し(カット割りせずに一度に撮影する事)のシーンで始まるのですが、そこに
相米慎ニの「ションベンライダー」の長回しが○分○秒で…』などと語り合う映画
オタクが登場するんです。長回しのシーンの最中に、長回しについて語るなんて、
何とも粋じゃありませんか。ちなみに映画オタクの役を演じるのは『チルソクの夏
にも出演していたスズキジュンペイ君。彼って、どことなく『悔しいです!』でおなじ
みのザブングル・加藤に似てるような。 似てないような。
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2010/01/19(火) 17:31:08|
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カミュなんて知らない(DVD)

人間って簡単に死なないんだ。
  1. 2010/01/21(木) 12:13:11 |
  2. ひるめし。
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