中川ホメオパシー 

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加瀬 亮 オダギリジョー 栗山千明 / スクラップ・ヘブン

勝訴
ワケもなく勝訴


どうも。 ギャグ漫画ゲリラ・中川ホメオパシーの岩谷テンホー担当、ブロッケンです。
李相日 (リ・サンイル)監督の映画『スクラップ・ヘブン』を観ました。 

警察官のシンゴ(加瀬 亮)は、ピンチの時に颯爽と現れて、凶悪犯に手錠をかける―そんな
“正義の味方”になる事を夢想しながらも、ただただ退屈な事務処理をこなすだけの平凡で
単調な日常を送っていた。 しかし、ある日突然、平凡な日常は打ち砕かれる。 シンゴの
乗っていたバスがジャックされてしまったのだ。 乗り合わせていたのはテツという名の若い
男(オダギリジョー)と、片眼が義眼の女・サキ(栗山千明)。 それは、シンゴにとってまさしく
夢にまで見たシチュエーションのハズだった。 しかしシンゴは、何一つ出来なかったのだ…。
三ヵ月後、シンゴとテツは再会する。 社会や職場、そして自分自身に対する苛立ちをぶち
まけるシンゴ。それに対し、テツが『想像力が足んねえンだよ』と一言。 テツの一言に触発
されるようにして、2人はあるゲームを思い付く。それは『復讐の代行』だった…というあらすじ。

クソみたいな社会と、そこに生きるクソみたいな連中に想像力を取り戻すべく始まった復讐
代行ゲームが、やがてゲームの範疇を逸脱し、ついには取り返しのつかない大惨事を引き
起こしてしまいます。 文字通り“ゲーム感覚”で、次々と依頼をこなして来た二人は、ここに
来て初めて、自分達にも想像力が欠如していた事を知るに至るワケですね。 まさに因果応報。

ここでテツ(オダギリジョー)が、罪の意識におののくシンゴ(加瀬亮)に言い放った『シンゴ…
いい加減お前も、こっちのテリトリーに来いよ』という一言が、とても印象的でした。 

想像力だ、世直しだといい気になってた割に、いざ自分の立場が危うくなってきた途端、
顔色を変えてあわてふためくシンゴもまた、テツにとっては“クソみたいな人間”に過ぎな
かったという事なのかもしれません。 


極論になりますが、クソみたいな世界を一瞬で消し去るためには、やはり地球規模のテロか、
もしくは自殺の二択しかないんだと思います。 そのいずれか一つを、いさぎよく選び取る事も
出来ないまま、ぼんやりと物語を終えるシンゴは、とても中途半端でブザマです。 
 
そんな彼の姿を見て、幻滅や軽蔑の視線を注ぐか、はたまた強烈なシンパシーを抱くかは、
大きく意見の分かれるトコロかと思いますが、ボクは思いっきりシンパってしまいました。

根っからのルーザー体質の方々には激しくオススメ!それ以外の方々にはウ~ム…って
感じの1本ですが、ボク的には断固支持。 つうか、李相日監督の映画は全部素晴らしいッス。
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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2009/09/20(日) 18:24:04|
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